ライオンビューティケア研究所は、酸化亜鉛を活用したナノイオン微粒子による消臭粉体「酸化亜鉛複合パウダー」をこのほど開発し、2010年10月20日、その開発経緯や消臭メカニズム、同社独自の複合・崩壊技術などについて説明会を開いた。なお、酸化亜鉛複合パウダーを主成分として含有した制汗剤は、来春に発売されるという。
同研究所の藤山昌彦副主任研究員は冒頭、「酸化亜鉛の機能を最大化したところがポイントであり、来春の新製品でこの技術を活用し、新たな機能を付加していく」 と語り、今回の開発技術についてひと言で表現した。
同社が実施した調査では、体の中でニオイが気になる部位は「ワキの下」が圧倒的に多く、12~59歳の女性(1500人)の95%以上が気になると回答した。こうした調査結果を受け、臭い抑制の対象部位をワキの下に絞り、ワキの臭気の特徴とその発生経路、キー成分を検証した。その結果、ワキの臭気の特徴は、ツンとするスパイスの様なニオイや酸っぱいニオイであり、科学的な成分はイソ吉草(きっそう)酸やカプロン酸といった低級脂肪酸だった。低級脂肪酸は、皮膚上ではマイナス電荷を有した状態であることから、体臭成分の吸着力が強いプラスの電荷を持つ粉体をスクリーニングすることにした。
これまで制汗剤などに配合されてきた各種粉体を調べたところ、酸化亜鉛が最も高いプラスの電位(高い消臭効果)を示すとともに、収れん作用や抗菌作用も有していたため、今回、酸化亜鉛を消臭粉体に活用することとした。
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この記事は粧業日報 掲載
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