中川装身具工業では今年、 金張り製品 「1/20K14GF」 の提案を強化する。
金張りとは真鍮や銅、 銀など、 他の素材の表面に金を張り付けた素材のことで、 14Kを銅材や真鍮材に巻き付けたり、 14Kの板を上下から張ってプレス抜きしたものなどがあり、 通常の電気での金メッキより膜圧が厚く、 メッキよりはるかに厚い金の板を物理的に張り付けているため、 よほど強く摩耗しない限り剥離しないのが特長である。 さらに、 価格の目安は銀のおよそ1.5倍程度とコストパフォーマンスに優れながら、 表面は14Kそのもの。
「1/20K14GF」 とは、 商品全体の重量の20分の1を14Kが占める事を意味する。 GFとは 「ゴールドフィルド」 を意味し、 金が1/20以上含まれる金張り製品のみ表示できる名称である。
「金の高騰を踏まえ、 アクセサリー業界では金の使用量が抑えられる金張り製品のニーズが高まっている。 当社ではこの3年間で金張りチェーンの種類を7種類から15種類にまで増やした。 ここまで豊富な種類のチェーンを提供できるのは、 チェーンメーカーである当社ならではの強味と言える。 これほどの種類の金張りチェーンは他社ではなかなかみられない。 15種類のうち、 最もオーダーが多いのは細身のあずきチェーンである」 (中川雄幸取締役部長)
パーツ類についても昨年1年間では、 新たに加わったものは6アイテム。 その中のチェーン用留め金具は全部で2種類・5サイズ。 従来の引き輪タイプに加え、 ロブスタークラスプタイプも3サイズ導入した。 この他、 マルカン、 ポスト、 ビーズ、 線材などが揃い、 今後もパーツの種類を増やしていく計画である。
貴金属製品に比べ価格が抑えられるため、 金張りはアクセサリーやジュエリー業界でも少しづつ人気が出始めてきた。 欧米では昔から需要が多く、 同社でもこの1年で引き合いが増えてきた。 金張り製品を導入した2007年当時と比較すると取扱量は3倍以上に拡大しているという。
「金の中でも価格が安い10Kよりもさらに低価格なのが金張りの魅力。 シルバーのように変色しないので店頭でも取扱いが容易だ。 店頭でも金張り商品の動きがよくなったときいているので、 今年は大きく打ち出していきたい」 (中川氏)
また、 1月末に開催される第22回 「国際宝飾展IJT2011」 に出展し、 この程資本提携して、 インタラクティブにインターナショナルなビジネスを開始することになったドイツの老舗チェーンメーカー 「Schofer」 社の製品を大きく紹介する予定だ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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