ライオン、2011年下期も販売好調の「ルックまめピカ」を継続育成

　ライオンが2011年3月23日に発売した「ルックまめピカトイレのふき取りクリーナー」は、発売後2カ月で累計販売数が200万個を突破し、上期（11年3月～6月）販売目標を前倒しで達成した。新規性のある切り口で生活者の心をしっかりと掴み、予想以上のヒットを記録し続けているため、下期も育成・強化を図っていく。

　同社では、経済性などの理由から主婦の約6割がトイレ用掃除シートを使わず、トイレットペーパーでサッとひと拭きしているものの、その8割以上がボロボロにくずれた経験があり、強く不満を感じていることを突き止めていた。

　そうした生活実態を踏まえ、トイレットペーパーがボロボロにならずにサッと拭きとることができ、かつ洗浄・除菌もできる成分を、この商品のためだけに開発した。さらに、スプレー部分にも工夫を凝らし、出過ぎず、たれ落ちにくい泡が出る設計にするなど、生活者の利便性にも徹底してこだわり抜いた。

　こうした生活者ニーズの深堀に、生活防衛意識や快適生活へのニーズの高まりも相乗し、700回プッシュでき約3カ月も使えるといった経済性と、かわいらしいボトルデザインが生活者の心をわしづかみにした。

　なお、「ルックまめピカトイレのふき取りクリーナー」の発売により、2011年4月の同社のトイレ用クリーナーの売上高は前年同月比96％増となり、近年横ばいで推移していた市場も前年同月比25％増と拡大し、市場の活性化に寄与している。（2011年4月、金額ベース、㈱インテージＳＲＩデータ）