三葵コーポレーション(本社=愛知県岡崎市、伊藤博行社長、旧称:三葵化学工業)は、今秋、タイに100%出資の製造工場を竣工する。
タイ中部に位置するサムトプラカン県、テパラック工業地帯の一角にあり、敷地面積約1000㎡、延床面積約1200㎡の2階建ての工場で、国内で製造する設備を導入し、これまで開発した自社容器の生産からはじめる。
アジア圏に進出する日系化粧品メーカーへの販売を皮切りに、グローバル展開する海外メーカーやローカルメーカーへと販路を拡大していく意向だ。現在、市場調査と現地スタッフの教育を行っており、11月下旬からの稼働を予定している。
同社は、海外生産に先立ち、創立50周年を迎えた10月1日、社名を三葵化学工業から「三葵コーポレーション」へ改称した。
また同日、本社の住所を工場・配送センターへ移し、本社機能を同じ建物内に置くことで業務の効率化を図った。併せて東京営業所も移転し、心機一転、グローバル容器メーカーとして新たな一歩を踏み出した。
国内では、創業以来から生産してきたコンパクトケースをはじめとするメークやアイメークの自社開発容器を軸に、樹脂ボトルやクリームなどのオリジナル容器もラインナップしている。多種多様な化粧品容器の企画開発からデザイン設計、製造まで行えるため、顧客も大手から中堅・中小メーカーと幅広い。
近年は海外容器に興味を持つ顧客ニーズへの対応として、台湾メーカーと提携し金型の設計・製造にも取り組んでいる。今回の進出も、顧客からの要望が増えてきたことをきっかけに、約1年前より計画してきた。
「顧客ニーズに応えたい思いとともに、当社の容器が世界でどれだけ通用するか知りたいという思いが高まった。化粧品容器『SANKI』ブランドを世界に広めていきたい」(伊藤社長)
その発信源となるタイ工場では、コストパフォーマンスの高さとともに、日本でも追求してきた品質重視の生産体制を構築していく。
関連の容器を主力とする同社の強みの一つは、流行を捉えた「デザイン性」になるが、「どれだけデザインがよくても不良率が高くなれば、顧客からの信用・信頼を得ることは難しい。不良率を限りなくゼロに近づけようと努力する日本のものづくりスピリットを持った工場を理想とすることが、結果的に高いコストパフォーマンスを生むだろう」(伊藤社長)。
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この記事は週刊粧業 掲載
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