化粧品OEMのMBL、製造計画段階から出荷予定日を計算して希望納期に対応

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化粧品OEMのMBL、製造計画段階から出荷予定日を計算して希望納期に対応

 化粧品OEMのMBLは、ヘアサロン向け製品を販売しているモルトベーネのグループ企業である。モルトベーネに入社して20年のキャリアを持つ高橋繁子氏は現在、MBL本庄児玉工場の充填包装グループで荷受管理と資材・製品管理を取りまとめている。

 充填された製品の保管や出荷手配などを行うのが主な業務だが、納期短縮への要求はますます厳しくなっており、製造計画の段階から出荷予定日を計算して顧客企業が希望する納期に対応している。

 しかし、計画が万全でも顧客企業の要求を満たすことはできない。例えば、急きょ顧客企業側で欠品が生じ、出荷の前倒しを要請された場合、1日でも早く出荷できるように整えるのが高橋氏だ。その場合、各グループ会社から高橋氏あてに「何とかなりませんか」と頼みの電話が入る。それに対し、高橋氏は、直ちに購買部門や製造現場と打合せを行い、納期短縮へのあらゆる方法を模索して本社にフィードバックしながら配送車の手配までを行う。

 「10年程前、上司に『高橋さんは口うるさいけど、頼んだことをしっかりやってくれるから安心です』と言われたことがあり、今でも心に残っている。それからずっと、頼まれたことは確実に行うことを心掛けている」(高橋氏)

 MBLでは、数年前からトヨタ生産方式を導入し、生産性向上を進めている。高橋氏はそこで、「資材の見える化」と「無駄の削減」の業務も担う。資材置き場のどこに何がいくつあるかを可視化したことで資材を探す無駄を削減し、また自動倉庫内のスペースを有効活用させる取り組みを先導した結果、100パレット分のスペースを確保した。

 こうした取り組みを通して、コスト削減などの直接的な成果に加え、工場内に意識変化を生み出せたことも大きな成果だという。

 グループ長を務める松岡秀巳氏は2年前、本社から工場に赴任した。工場では、工夫次第で顧客満足につながる多くの「エッセンス」を加えることができることに可能性を感じたという。

 製造現場だからこそ知り得る情報を積極的に発信することで、顧客満足度の高い製品づくりに貢献できることも、製造に携わったからこそ分かったことだ。

 「同じ製品を作るなら、少しの工夫で付加価値を付与し、当社が選ばれるように工場から積極的に提案していきたい。日々努力ですね」(松岡氏)

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