近畿化粧品原料協会(近原協)、新年会で関西からの業界活性化に意欲

粧業日報

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近畿化粧品原料協会(近原協)、新年会で関西からの業界活性化に意欲

 近畿化粧品原料協会(岩瀬健治会長)は2012年1月23日、大阪市内で新年会を開催し、恒例の世相を捉えた講演会の講師に、脳科学研究者である大井静雄ローリエット・インターナショナル・ユニバーシティーズ健康科学アジア代表を招いた。

 大井氏は「『成熟脳』と『ステイタスブレイン』の接するところ」をテーマに、2つの専門用語の解説からその有効な活用法について、音楽、お笑い、スポーツの3ジャンルで活躍する著名人の脳を例にしながら紹介した。

 脳科学の新たな理論として提唱している「ステイタスブレイン」は、高められた意識状態の脳を指し、熟睡状態から目が覚めつつある半覚醒時の状態(目覚め)やほろ酔い状態に起きる。大井氏はそれを「目覚めと嗜みの脳科学」に位置づけ、会員各社の重役クラスが集まった聴講者に、日常生活に取り入れ、経営戦略などに活かし企業の発展につなげてもらいたいと語った。

 懇親会では、木村貞勝化粧品原料協会副会長が、関西から日本を元気にという趣旨の岩瀬会長による挨拶を受け、「大阪は中央政府に立ち向かう姿勢を示す橋本大阪市長の勢いもあり、今年は関西から日本が活気づいていくだろう。化粧品業界は、医薬部外品原料の申請承認など行政からの規制が厳しくなっているが、関西から新たな原料、製品が開発されるのを期待している」と祝辞を述べた。

 岩瀬健治・岩瀬コスファ社長/昨年は人員を増やしたこともあり、売上げは順調に伸びているが、これからは若い世代がもっと表に出て目立たなければならない。今年は若手の成長を社内の刺激に変え、個々の力を伸ばしていく。また他の業界に違わず、海外進出が何かとフォーカスされているが、急成長しているアジア地域との経済格差は次第に小さくなってくる。そうなれば技術力・開発力に優れた企業が多い日本の景気の見通しは明るいとも言える。10~20年先を考え、顧客の役に立てることを一つひとつ実行していきたい。

 安藤芳彦・一丸ファルコス社長/業界としては昨年、シワに関する新たな効能が認められるといった明るい話題があった。大阪府の薬務課は、業界への理解が厚いことで知られ、厚労省からも一目置かれている。大阪を経由し、薬務行政全体が国際競争力の強化や内需拡大に向け活動してくれることを期待したい。

 脇幹夫・大東化成工業会長/国内3拠点の工場では、3交替制によるフル稼働生産を行っており、不況知らずの業界であることを改めて感じている。現在、フランスに新たな工場を建設している。生産工場の海外拠点化は技術漏洩などの心配もあるが、2013年夏の竣工を予定している。

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