ライオン、大阪・守口市に雨水タンク「守口さかさかさ」を設置

粧業日報

ライオン、大阪・守口市に雨水タンク「守口さかさかさ」を設置

 ライオン(濱逸夫社長)は、雨水利用の地域普及支援として、大阪府守口市に雨水タンク「守口さかさかさ」を設置し、2012年5月11日(金)に大阪府に贈呈した。

1.同社の水環境保全へのこれまでの取り組み

 地球には、約14億立方キロメートルの水があるが、そのうち飲料として使える水は、0.01%と言われている。利用可能な水の中でも「雨水」は“天水”(スカイウォーター)とも呼ばれ、簡単に貯留し、活用することのできる水資源だ。市民一人ひとりが雨水を貯え、その利用を考えることが、都市型洪水(※)などの災害を防ぐとともに、渇水対策にもつながる。

 同社はこれまで「洗うこと」を通じて、常に水との深い関わりの中で事業を展開し、製品を通じた環境配慮をはじめ、水環境を守る様々な取り組みを行ってきた。この活動の一環として、雨水利用の普及支援を積極的に推進しており、2010年6月には東京都墨田区両国に、雨水タンク「両国さかさかさ」を設置、2011年5月には大阪市福島区のすべての市立小学校・幼稚園に「雨水タンク」を寄贈している。

※都市型洪水とは……
 舗装され水が地中に浸透しにくい都市で、降った雨が一気に地表や下水道を流れて被害を引き起こす洪水

2.大阪府における取り組みと「守口さかさかさ」寄贈の意義

 大阪府は、8月の平均気温が那覇を凌ぎ全国で最も高く、ヒートアイランド化が進行している地域。そこで、府内12路線約200キロメートルの区間を「みどりの風促進区域」に指定し、緑化や水循環の確保を進めている。また、東海・東南海・南海地震等の災害に備え、広域緊急交通路と徒歩帰宅困難者支援ルートが重複する路線を「防災セーフティロード」と位置づけ、雨水貯留型緑化や防災設備の整備を行っている。

 このほど同社は、大阪府守口市に雨水タンク「守口さかさかさ」(企画・監修 特定非営利活動法人「雨水市民の会」)を設置し、2012年5月11日(金)に大阪府に贈呈。設置地点である守口市内の緑地公園「アドプト・ロード・金田」は、「みどりの風促進区域」と「防災セーフティロード」が重なる場所であり、環境・防災上の要所となっている。「守口さかさかさ」は、天の恵みの雨水を受け止めて活用するシンボルとして、沿道の防災、緑化、美化へ活用される。

■「守口さかさかさ」概要

 「さかさかさ」の名称は、傘を逆さにしたような三角の屋根“逆さ傘”に由来する。屋根に降った雨を貯めるタンクの容量は約900リットル。また、「守口さかさかさ」は、資材には国産間伐材を使用しており、まちの景観シンボルとなるデザイン性も備えている。

■「守口さかさかさ(雨水タンク)」贈呈式概要

開催日:2012年5月11日(金)14時00分~15時00分
会場:「アドプト・ロード・金田」
*大阪府守口市佐太東町2丁目1『守口さかさかさ』設置場所
(地下鉄谷町線「大日駅」から府道京都守口線枚方方面沿いに約1キロメートル)
主催:ライオン、大阪府
内容:「守口さかさかさ」披露目、贈呈式
出席予定者(順不同)
小河保之大阪府副知事、濱逸夫ライオン社長 ほか

■同社のこれまでの水環境保全への取り組みについて

「ライオン山梨の森」(2006年~):水源である森林の整備を行う
「日本水大賞」支援(2006年~):地球の水をまもる優れた活動を表彰
「日本ストックホルム青少年水大賞」支援(2006年~):水環境健全化に関する優れた調査研究を表彰
日本水環境学会「ライオン賞」創設(2008年~):水環境保全に関するわが国最大の学会を支援
「トップ エコプロジェクト」(2008年~):衣料用洗剤「トップ」の売上の一部で河川・湖の環境保全を支援
「雨水ネットワーク会議」への支援(2008~):雨水利用の普及支援
東京都墨田区に天水(あまみず)タンク「両国さかさかさ」を設置(2010年):雨水利用の普及支援
大阪市福島区のすべての市立小学校・市立幼稚園に「雨水タンク」を寄贈(2011年):雨水利用の普及支援

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