2008年3月の会社立ち上げで、独自の基礎化粧品「ファインビジュアル」などを通信販売で展開しているサイエンスボーテが、事業開始からの3カ年で売上規模を20倍弱とする急成長を見せている。
近年は大半の通販実施企業がテレビやインターネットをメイン媒体にしている実態を横目に、同社が現状で抱える約5万人というアクティブ顧客の購買心理に訴えた販売チャネルが、少数の通販会社しか選択していないラジオだという点に業績の伸長とは違った視点の特異性を見つけることができる。
週刊粧業2009年9月7日号で既報のとおり、同社の大坂浩幸社長は10歳から5年間にわたって続けた行商の経験があるほか、アメリカ留学を経て、好成績だったという銀行員からスピンアウトした後に1人で通販事業を立ち上げた異色の経歴を持っている。2012年はラジオから飛躍してテレビ媒体に参入すると掲げる大坂社長に、これまでの成長要因と今後の展望を聞いた。
――2009年の取材時から現在にかけ、顧客基盤や売上規模にどのような変動があったか。
大坂 具体的な数字は公表できないが、実際に売上高を計上した2010年1月期と今期(2012年1月期)を比較すると売上が約20倍弱に達する見通しになっている。
いま、12人のオペレーターで電話業務に対応している。増員したスタッフに目を届かせなければならないうえ、製造を上手く回していかないと発送ができなくなるほか、毎日1~2回はラジオの通販番組に出て喋らなければならない。もう、時間的・労力的にたいへんな毎日を送っている。
2年前というと、「ラジオではこうしたら売れる」という“肝”をつかみ始めた頃だった。失敗したら会社は潰れるしかない。もう死に物狂いだった。勝ちパターンを見つけるために試行錯誤を繰り返していた。2009年9月頃に約6000人だったアクティブ顧客数は、現在までに約5万人になった。
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この記事は週刊粧業 2012年2月6日号 1ページ 掲載
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