花王、2013年4月「ヘルシア」からトクホ飲料投入でコーヒー市場に参入

週刊粧業

2012年11月15日 18:23

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カンタンに言うと

　花王は2012年11月7日、東日本地区の有力販売店幹部など約400名を招き、「有力販売店懇談会」を開催した。今回は、決算期（3月→12月）の変更に伴い、例年2月に開催されていた懇談会を3カ月前倒しして行われた。懇談会に先駆けて行われた記者会見で、澤田道隆社長は「グループ全体の事業活動の方向性や重点施策」について述べた。

　2013年度は、「海外展開の拡大」と「健康・高齢化・環境など社会的なテーマへの取り組み」の2つをグループ方針に掲げる。アジアを中心に生産能力を高め海外売上高の増加を図るとともに、「ヘルシアコーヒー」の投入や粉末衣料用洗剤「アタック」のつめかえ投入、Webテクノロジーを駆使した新しい双方向コミュニケーションの構築など、生活者のニーズに合わせた価値の提供を目指す。

　当日は、澤田社長より「社会的テーマ」に関連した来期の具体的な商品戦略として、2013年春、メタボ予防を提案してきた「ヘルシア」ブランドから「ヘルシアコーヒー」を発売、トクホ飲料でコーヒー市場に参入することが発表された。

　同社では、10年以上にわたるポリフェノール研究の結果、「コーヒークロロゲン酸」に高い有効性があることを見出した。身体の脂肪をエネルギーとして消費する燃焼系飲料で、他社の脂肪吸収抑制系飲料との差別化を図る。緑茶やスポーツ飲料、炭酸飲料に加え、飲用頻度の高いコーヒーにもラインナップを広げることで、さらなるユーザーの獲得をはかる。

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