美容訴求サプリメントOEM&原料の最新動向~新規参入の間口広げる内外美容提案

週刊粧業 2014年1月1日号 81ページ

美容訴求サプリメントOEM&原料の最新動向~新規参入の間口広げる内外美容提案

 少子高齢化による化粧人口の減少と、長引く不況にともなう低価格化の影響により、化粧品市場が伸び悩む中、新たな美容訴求分野として「飲む、食べる」といった体の内側からのケアが注目され、「内外美容」の提案が活気づいている。

 健康食品市場全体は、通販チャネルを中心に価格競争が激化し、成長率は鈍化傾向にあるが、女性を中心とした健康・美容意識の高まりとともに今後も需要拡大が見込まれる。

 今回は、2013年夏の特大号で実施した美容ドリンク特集の続編として「美容サプリメント」のサプライヤー20社の最新動向を紹介する。

◎OEM~独自の製造技術・企画開発力に磨き

 美容系の食品・飲料は、これまで市場を席巻してきたビンタイプのドリンクに代わり、スティックタイプのゼリー・粉末の需要が拡大している。ビン容器に対し、「重くて持ち帰りに不便」「廃棄が面倒」という消費者の不満と、市場競争が激しくなり「輸送費を削減したい」というメーカー側の意向が強まってきたことが一因とされている。

 クライアントのほとんどが新規参入分野であることに加え、美容サプリはダイエットや健康訴求の製品に比べ、中身(効果)だけでなく「見た目(イメージ)へのこだわりも強い」(ビーエイチエヌ)ため、OEM側は顧客のイメージやアイデアを酌み、求めているものを形づくる企画・提案力をブラッシュアップする傾向が強まっている。

◎原料~同一素材による内外美容がトレンド

 コラーゲン、プラセンタなど化粧品で認知度の高い成分の人気が根強い。一方で、化粧品と同一素材を使って内外美容の一貫性を打ち出す取り組みが増えてきている。また、昨年より一般健康食品の「機能性表示の緩和」が検討されており、市場活性化の機運が高まっている。

【記事掲載企業】
【OEM編】

三生医薬~カプセル中心に豊富な製剤技術、健食と化粧品の両面で幅広くサポート
アピ~エビデンスの取得・活用で美容製品に継続愛用の息吹を
◎シャローム~健食の原料開発に本腰、独自の化粧品素材を応用
ミリオナ化粧品~美容訴求の機能茶作りに自信、対応の多彩さとコスト競争力も
◎ビーエイチエヌ~自社開発強みに美容系で実績、タイ拠点に海外向けサプリ製造も
◎皇漢薬品研究所~最新原料をいち早く国内に提案、新興国にもネットワーク広げる
◎大栄トレーディング~中国の自社工場で健食を受託製造、日本企業の現地生産・販売を支援
◎日本ダグラスラボラトリーズ~医療用栄養補助食品のノウハウ活かし体感性の高い美容サプリメントを提案
◎イムダイン~水素・酵素サプリなどの独自商材、原料や商品開発の受託業務展開へ
◎ドクターズチョイス~原料の開発からODMまで展開、研究機関と提携し治験揃える
【原料編】
ホルス~関節痛対策などに用いる新原料「SAMe」、大量生産に成功し拡販へ
一丸ファルコス~実績のある内外美容成分から新たな機能やメカニズムを確認
◎日油~肌の保湿とハリもたらすセラミドと痩身効果を持つ機能性素材に注力
◎蝶理~国産豚の水溶性プラセンタと発酵紅高麗人参エキスを提案
◎日本バリアフリー~ハラール認証もつ「マリンプラセンタ」、美白で東南アジアの出荷が増加
◎エーザイフード・ケミカル~安全性と信頼性に注目受け美容向けの採用例が増加中
◎メディサイエンス・エスポア~酸素リキッド「WOX」を販売、美健食の効果を高める作用発揮
◎太陽化学~吸収力や安定性が飛躍的に向上するNDS技術により付加価値素材を提供
協和発酵バイオ~美容成分にアミノ酸で差別化を、「疲れ肌」解消にオルニチン提案
ミツバ貿易~血糖値増加率の低い天然甘味料「アガベシロップ」に注力

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