週刊粧業 2014年8月25日号 10ページ
フェイスラボでは、最近の傾向として、薬用美白成分「トラネキサム酸」を配合したジェルと化粧水の引き合いが増えているという。
その理由について朝比奈謙太社長は、「大手化粧品メーカーや大手製薬メーカーが主力美白製品に『トラネキサム酸』を配合しているため、素材としての注目が高まっているほか、地道に研究を続けてきたことで使用感・保湿感といった当社製品のクオリティも上がってきている」と指摘している。医薬部外品については、引き続きニーズに合ったものを増やしていく。
また近年では、「レスポンスの早さ」が差別化の大きな武器となっている。実際、試作品の提出を意識的に早めることで取引先から感謝される事例が増えつつあり、営業マンもそれをやりがいに感じ率先して取り組んでいる結果、その後の継続した受注獲得につながっている。それに加え、「試作品の出来栄えやコストメリット、工場や営業の取り組み姿勢、アフターフォロー体制など、様々な観点で評価をいただけるようになってきた」(朝比奈社長)という。
今後は、製造現場のリーダークラスについても取引先担当者と直に触れる機会を増やしていくことで、「顧客目線に徹した技術的プロ集団」へステップアップしていくことも視野に入れている。
2014年9月期は、過去最高の業績を達成する見込みで、国内事業が順調に推移する中、さらなる経営基盤の強化に向け、3年前に開始した海外事業にも注力する。
アジアや欧米など展開各国では、直接取引を進めてきた結果、エリアごとのノウハウが蓄積され、取引もスムーズに行えるようになっており、海外からの受注も着実に増加している。当面は、海外事業部の人員を増やし、海外パートナーとの協業も模索しつつ、将来的には、新しいビジネスモデルの構築を目指す。
さらに、独自原料の提案や独自技術の開発を通じた企画提案力の強化、工場のオートメーション化についても積極的に推進していく考えだ。
※写真は、週1回実施している営業開発会議の様子。
この記事は週刊粧業 2014年8月25日号 10ページ 掲載
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