ル・ベラージュ はやしや、ロングテールブランドが揃う化粧品専門店

C&T 2017年3月15日号 59ページ

カンタンに言うと

ル・ベラージュ はやしや、ロングテールブランドが揃う化粧品専門店
 松戸駅周辺で生き残るには「らしさ」を磨くしかない――。

 イトーヨーカ堂系列の「プラーレ松戸」に店を構える「ル・ベラージュ はやしや」を取り巻く環境は年々過酷さを増していく。

 商圏内には駅ビルの「アトレ」や伊勢丹松戸店があり、埋め尽くすようにチェーン系列のドラッグストアが乱立する。

 2月にはまた新たにドラッグストアがオープンし、お客の奪い合いが熾烈化している。

 そのような状況下、同店は「ここに相談すれば何とかなる」という安心感を与えることによって、お客のみならず周辺百貨店からも頼りにされる存在となった。

ドラッグストアに囲まれ四面楚歌状態に
コットン1箱でも丁寧な接客で再来呼ぶ

 同店は、現在店を切り盛りする店長である石井邦明取締役の曾祖父の代から続く。

 創業当時は路面店で食品を中心に扱っていたが、1980年頃に「プラーレ」の前身の「ポポロ」が松戸駅東口に建つと、同店もテナント店になった。

 しかし、時代とともに駅前が開発・整備されると駅周辺はにわかに活気立ってきた。

 ドラッグストアが増え、駅前商業ビルの「アトレ」が開業した。これまで、市民の買い物の場だった「プラーレ」にとっては死活問題となった。

 テナント店である「はやしや」も例外ではなく、特価で化粧品や日用品を販売するドラッグストアに若い女性は必然的に流れてしまった。加えて「プラーレ」館内においても顧客の獲得競争が熾烈化することになった。

 目の前に「セブン美のガーデン」、5階には「マツモトキヨシ」がテナントとして入店したためだ。

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