花王、ビオレ新製品セミナーを開催

粧業日報 2018年2月7日号 3ページ

花王、ビオレ新製品セミナーを開催
 花王は1月26日、都内で「ビオレ」新製品セミナーを開催し、今春発売するデオドラント剤の新製品について説明した。

 2月10日からは、「薬用デオドラントZ」より新剤型となる「直ヌリ級全身用スプレー」(ビオレ/無香性、せっけんの香り各110mL、メンズ/無香性、アクアシトラスの香り各130mL、全品医薬部外品)、「ビオレUV SPF50+の化粧下地UV」(3種各30g)、「冷(ひや)シート」(3種各20枚)、「メンズビオレ 洗顔シート」(4種徳用各38枚、携帯用各20枚)の4種を発売する。

 同社は昨年2月、「薬用デオドラントZ」より、「エッセンス」と「ロールオン」の2剤型を発売し、デオドラント市場において最後発のブランドながら累計460万本を出荷するなど、当初の計画比の1.5倍で推移している。

 しかし、女性用制汗・デオドラント市場は、2011~2017年まで7年間にわたり低迷しており、2017年は前年比約5%減を見込んでいる。男性用市場は若干伸長しているものの、規模がまだそれほど大きくない。こうした中、男女とも市場の2~3割を占めるエアゾール剤型を中心とした全身用が縮小傾向にあるという。

 一方、生活者の「全身のニオイ」に対する防臭・消臭ニーズは年々高まっており、市場動向とニーズにギャップが生じている。

 要因としては、「既存製品への不満」と「ニオイ対策の多様化」があり、「ビオレ」がターゲットとしている「汗かき意識が高いと自覚している人」ほど、全身用エアゾール剤型のデオドラントスプレーに満足していないことがわかった。また、噴霧した時の大きな音や、廃棄時のガス抜き作業の手間、製品を逆さにして使いづらいため背中へ噴霧しにくいといったことも既存エアゾール剤型への不満の要因になっているという。

 こうした背景から、同社では「汗かき意識が高く全身用制汗デオドラント剤のニオイ防止機能に満足していない層」と「全身のニオイは気になるが、制汗デオドラント剤は未使用の層」に向け、「直塗りタイプ」と同等の防臭機能を発揮する全身用スプレー「直ヌリ級全身用スプレー」を提案し、市場の活性化を図る。

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