ポーラ・オルビスHD、女性起業家への投資事業を開始

粧業日報 2018年4月13日号 1ページ

ポーラ・オルビスHD、女性起業家への投資事業を開始
 ポーラ・オルビスグループは、創業100周年にあたる2029年を見据え、2017年度にグループ理念を刷新した。

 「感受性のスイッチを全開にする」という新たなミッションのもと、グループ理念の実現に向け、2018年より社内ベンチャー制度から生まれた2つの新事業(女性起業家特化コーポレートベンチャーキャピタル事業・伝統工芸と企業のコーディネート事業)を本格始動している。

 次世代のロールモデルとなる女性リーダー創出を目指す新事業について、提案者の岸裕一郎氏(総合企画室 コーポレートベンチャーキャピタル担当)に話を伺った。

 ――新事業を提案したきっかけをお聞かせください。

  2014年4月にポーラへ入社し、2年半にわたって勤務した北関東センターでの体験が大きなきっかけとなった。

 そこでは、ビューティーディレクターの中でも年商1億円以上のグループをマネジメントする最上位職の「グランドオーナー」が運営する店舗を担当した。

 この時、入社前に想像していた以上に、影響力の強い活力溢れる女性リーダーの存在を改めて知った。実際、将来ビジョンを明確に語るグランドオーナーから刺激を受け、「ビューティーディレクターを目指したい」と人が変わる瞬間を何度も目の当たりにし、非常に感銘を受けた。

 また、働き方に関しても会社からの押しつけではなく、自ら出産前日までエステの施術をする人もいれば、産後すぐに職場復帰する人もいて、本当に心からこの仕事が好きで取り組んでいる姿勢が感じられた。

 このように女性の社会進出を応援し続けてきたポーラ・オルビスグループだからこそ、次世代のロールモデルとなる女性リーダーを創出することに意義があると考え、そのための手段として女性起業家を対象にしたコーポレートベンチャーキャピタル事業を提案した。

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