メーカー各社、強みを活かした新成長事業で飛躍へ

週刊粧業 2018年4月16日号 1ページ

メーカー各社、強みを活かした新成長事業で飛躍へ
 持続可能な成長に向けて、競争力のある新規事業の創出・育成を進める企業ニュースが増えている。

 背景には、既存事業が長期化・成熟化により収益性の維持・向上が難しくなっていることが挙げられる。

 また、近年のAI・IoTの進化によるデジタル革新の加速にともない、既存のビジネスモデルでは対応しきれないといった新たな課題も浮上している。

 時をほぼ同じくして、「平成」から変わる新たな元号の発表・施行を2019年に控えているのは偶然だろうか。

 来るべき新たな時代にサスティナブルな企業体質を構築するため、新たな事業創造を図ろうとする企業の動きはより活発になることが予想される。

大手各社は収益体質を構築し
新事業創造・育成に本格着手

 国内化粧品業界は、訪日外国人のインバウンド需要の継続的な取り込みに加え、アウトバウンド需要の獲得に向けた取り組み強化により、大手を中心に業績好調な企業が増えている。

 こうして収益性の向上・改善が進む中、各社は社内・グループで培ってきた構造資産や人的・知的資産の増大に向け、事業や組織の再編を進めつつ新たな戦略を打ち出している。

 そうした意欲は、小紙の18年1月1日発行号「新春特大号」の業界トップメッセージにも多く見られた。その中で、今回のテーマとした新分野の開拓も成長戦略の1つに掲げられている。

 業界最大手の資生堂は、「これまで出会えなかった新たなお客さまへのアプローチ」として、業界に先駆け、パーソナライズド・ビューティを叶えるIoTコスメ「Optune(オプチューン)」を本格始動した。

 1000以上のケアパターンを揃えて一人ひとりの肌に対応するスキンケアシステムの量産展開に向けて、先ごろ限定モニターの募集を終え販売を開始する。

 コーセーも、「これまでの延長線上にない『お客さまとの関係づくり』」の追求を掲げ、新たな出会いの場を創出するイベントとして東京・大阪で開催してきたイベント「コーセー beauty フェスタ」を「地域密着」をテーマに全国主要都市に広げる。

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