ホシケミカルズ、群馬工場にバルク製造室を今春新設

週刊粧業 2018年9月3日号 7ページ

ホシケミカルズ、群馬工場にバルク製造室を今春新設
 化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズは、インバウンド・アウトバウンド需要の拡大に伴う既存クライアントの受注増に加え、アパレルや生活雑貨を取り扱う異業種からの新規クライアントの獲得が着実に進み、4月からスタートした今上期は好調だった前年同期を上回る業績で推移している。

 新規・既存の双方で受注が拡大している同社では2018年4月、群馬工場(写真)でバルク製造室を新設し、生産能力が従来比で約2倍に増強した。

 企画開発室広報の平地祥子氏によると、「国内だけでなく、海外企業からもOEMやバルク輸出の案件が増加している。生産能力を倍増することで、生産量の大きなバルク輸出もこれまで以上に対応できる」と説明する。

 OEMでは、スキンケアが引き続き好調に推移しているほか、女性用育毛剤やアウトバスといったヘアケアへの引き合いも高まっているという。

 「製造現場で起きている容器と一部原料の納期遅延に対応するべく、営業がクライアントからの依頼を待つのではなく、商品の販売サイクルを把握して2~3カ月先のスケジュールを共有し、資材発注のタイミングまでフォローしている」(平地氏)

 今下期については、市場環境の変化対応としてハード(製造体制)・ソフト(付加価値提案)両面の強化を推進する。

 ハード面では、受注増への対応として群馬工場の充填ラインを拡充し、さらなる生産能力の増強に努めていく。

 ソフト面では、1975年の創業から培ってきた研究開発力と、現代のトレンドや消費者ニーズを融合させ、ハイクオリティな商品を生み出す社内プロジェクト「ホシケミカルズODMプロジェクト」(以下、HOP)の取り組みを強化していく。

 HOPでは今上期、同社独自の技術によって調合された毛髪コーティング成分により、ダメージ毛を修復しながら洗髪後のタオルドライによる髪の乾燥を早め、ドライヤー時間の短縮化を実現した「速乾トリートメント」を新たに開発し、これまでにかけて問い合わせや引き合いが順調に増えているという。

 今下期に向けては、頭皮クレンジング・シャンプー・トリートメントの機能を1つに集約した「オールインワンシャンプー」のOEM提案を開始する。

 「効果実感などの機能性以外に、商品自体の世界観や感性といったプラスαの付加価値も併せて提案し、世界観を演出するための容器デザイン設計から販路に応じたPOP・チラシの制作など、これまで以上に踏み込んだ付加価値提案に注力していきたい」(平地氏)
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