2018年9月の訪日客数、前年同月比5.3%減の216万人

粧業日報 2018年10月22日号 5ページ

2018年9月の訪日客数、前年同月比5.3%減の216万人
 日本政府観光局は10月16日、2018年9月の訪日外客数(推計値)を発表した。

 2018年9月の訪日外客数は、前年同月比5.3%減の215万9600人となった。2013年1月以来、5年8カ月ぶりに訪日外客数が前年同月を下回った。

 台風21号の影響による関西空港の閉鎖や北海道胆振東部地震の影響による新千歳空港の閉鎖等により、航空便の欠航や旅行のキャンセルが発生した。

 訪日外客数の約7割を占める東アジア市場においては、関西、北海道への訪問者も多く、両地域への訪日需要が停滞したことが、訪日外客数全体が前年同月を下回る一因となった。これにより、主要4カ国・地域(韓国・中国・台湾・香港)の構成比も前年同月比3.2P減の73.5%となっている。

 主要4カ国・地域は軒並み減少しており、韓国が13.9%減の47万9700人、中国が3.8%減の65万2700人、台湾が5.4%減の32万9100人、香港が23.8%減の12万6200人となっている。

 一方、東南アジア、英国を除く欧米豪市場については、両空港への航空便に欠航等はあったものの、訪日者数は増加傾向を維持した。

 市場別では、15市場(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で9月として過去最高を記録した。
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