キユーピー、アンチエイジング訴求の新原料紹介に注力

週刊粧業 2019年5月13日号 16ページ

キユーピー、アンチエイジング訴求の新原料紹介に注力
 アルロン酸を中心とした原料開発に取り組むキユーピーは、第9回CITE Japanにて、同社が強みとしてきた保湿効果に加え、アンチエイジングにも訴求できる新原料を提案する。

 同社は今回、ヒアルロン酸「HAbooster」と、卵殻膜由来の新原料「EMlastic」という2つの新原料を開発し、今回の展示会で初披露する。

 「HAbooster」は、肌の角層より深くに浸透する低分子のヒアルロン酸で、従来の保湿効果と同時に、Ⅰ型コラーゲン産生促進などのアンチエイジングに有用な新原料となっている。既にコラーゲンの産生や、分解酵素増加に関するデータも取得しており、化粧水からクリームまで肌全体へアプローチできる製品への提案を実施していく。

 「従来の保湿効果はもちろん、肌状態の改善などにも有用なデータをとっている。細胞を使ったin vitro試験と、人に実施したin vivo試験の両面でデータを得ており、ブースではこれらのデータも含めて詳細に紹介していく」(研究開発本部 商品開発研究所 ファインケミカル開発部 阿部友紀奈氏)

 もう1つの新原料「EMlastic」の名前は、卵殻膜(eggshell membrane)から由来している。

 同社はこれまで、加水分解によって得られる水溶性の原料として、卵殻膜由来の原料を展開してきた。

 卵殻膜は、古くから創傷治癒の素材として広く活用されており、同社でも加水分解を活用した水溶性の原料として展開してきている。

 今回の「EMlastic」は、保湿効果とⅢ型コラーゲンの産生促進が期待される原料で、高機能スキンケア製品への提案を進める。

 「『EMlastic』では、in vitro試験とin vivo試験で得たⅢ型コラーゲンの増加に関するデータと同時に、線維芽細胞を増やすデータも取得している。Ⅲ型コラーゲンが柔らかい肌をつくりだすことに有用であることから、弾力感のある肌へと導く原料として訴求していく」(阿部氏)

 ブースでは、赤い色調と同社のマークを目立たせるように設置し、新原料に関するチラシも配布することで、多くの来場者への認知普及を図る。

 「当社は、ヒアルロン酸で広く知られてきたが、今回の2つの新原料で、保湿に限らず、アンチエイジングにも有用な原料も揃えていることを伝えていく」(阿部氏)
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