伊勢半 澤田社長、お客様との共感ベースづくりとブランドの価値向上を

週刊粧業 2020年1月1日号 42ページ

伊勢半 澤田社長、お客様との共感ベースづくりとブランドの価値向上を
 2019年は厳しい経営環境下でしたが、国内事業では、主要ブランドを目標通りに育てることができたように思います。

 中高年のお客様をターゲットとする什器ブランド「キスミー フェルム」は、首都圏や都市型店舗への導入も一歩前進することができました。メイクだけでなく、心のエイジングケアを叶えるブランドとして、お客様に寄り添い「今」を肯定するメッセージを発信し、ブランデイングもより明確なものにいたしました。

 昨年5年目を迎えた「きれい応援プロジェクト」は、メイクの楽しさを伝え、お客様を素敵に輝かせるメイクタッチアップイベントとして全国主要都市にて開催。全国にリピーターのお客様が少しずつ増え、ファンづくりが進行しています。

 商品では、春に「新パウダーファンデーション」、秋に「新口紅」を発売してカテゴリー内の充実を図り、全国TVCMや新聞広告への掲載、店頭での積極的な装飾展開により、それぞれ良いスタートを切っております。

 もう1つの主要単品ブランド「ヒロインメイク」は、連結什器の導入提案を徹底し、ブランドの存在感を高めることができました。

 今までインバウンド需要の非常に高かった特定の商品に重きを置くだけでなく、様々な商品を投入することで、ブランドの充実や什器内の売上効率を高め、多くの小売店様に取り上げていただきました。

 今年、「ヒロインメイク」は誕生15周年を迎えます。より一層、お客様に喜んでいただける商品や企画を打ち出していきたいと思います。

 国内では成果を出す事が出来た一方で、海外事業では、韓国や香港市場の凍りつくような状況下で、カントリーリスクを想定しておく事の重要性を実感いたしました。

 この状況をカバーすべく、各国のお取り引き先様との連携強化や、中国本土の子会社「上海伊勢半」、昨年設立した子会社「キスミータイランド」の活動を積極化しております。

 カントリーリスクだけでなく、売れ筋商品が売れなくなった時や、原料が手に入らない、生産が追いつかないという様々な事態を想定し、昨年に引き続き、本年も迅速に意思決定や行動が取れるBCP(ビジネス継続計画)の仕組みづくりを急ぎたく存じます。

 昨年、企業ブランデイングの一環として進めた採用活動「顔採用、はじめます。」の発信は、学生さんや社会からの反響が非常に大きく、多くのお問い合わせを頂きました。開発職に限って募集をした顔採用ですが、今年は全職種に広げて採用活動を行います。

 経営を磐石なものに整えながら、オリンピックイヤーの今年はますます、お客様との共感ベースづくりを大切に、「KISSME」ブランドの価値向上に努めて参ります。
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