Sunshine Delight、幼少期からの日やけ止め習慣の定着を目指す

粧業日報 2020年3月3日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 高校生の伊藤社長が持つ強い志に共感したコーセーが啓蒙活動で協業
Sunshine Delight、幼少期からの日やけ止め習慣の定着を目指す
 太陽は人々の生活に必要不可欠である一方、紫外線問題をはじめ地球温暖化や熱中症などの社会課題を引き起こす要因となっている。

 Sunshine Delightの伊藤瑛加社長は、「太陽の下で安心して暮らせる環境づくり」を目指し、高校在学中の2019年7月に同社を設立した。同年12月には、コーセーが実施する第2回アクセラレータープログラムのデモデイにて、幅広い領域のスタートアップ企業86社の中から同社が提案した「紫外線から美と健康を守るプロジェクト」が採択され、日本での幼少期からの日やけ止め習慣の定着に向けて両社の知見を合わせ協業に向けた取り組みが2020年よりスタートしている。

 起業に至った経緯や同プロジェクトの概要、今後のビジネスプランなどについて、伊藤社長にインタビューした。

 ――紫外線に対して問題意識を持ったきっかけと、起業に至るまでの経緯についてお聞かせください。

 伊藤 私の実家が農家で、母にシミとシワが多い理由が農作業中に浴びる紫外線であることに気づいたことがきっかけとなり、小学生の頃から漠然と紫外線に対する問題意識を持っていた。

 その後、中学2年生の時にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を見学し、国際的な社会課題に関心を持つようになった。高校2年生の時にはアントレプレナーシップ入門の選択授業でビジネスコンテストに参加し、仲間とともに作ったビジネスプランを多くの人の前で発表する経験を得て、仲間と考えたアイデアを発信する楽しさや自分の想いを語る楽しさを知った。

 こうして中学・高校生活の中で、国際的な社会課題やビジネスに興味を持ち始めた頃、2019年1月に両親からJA(農業協同組合)アクセラレータープログラムを紹介された。

 社会課題としての紫外線問題とビジネスをリンクさせ、保育施設向けに日やけ止めと紫外線対策教材の販売を行い、幼少期からの日やけ止めを習慣化するアイデアを応募したところ、5月に特別賞を受賞した。

 これを機に本格的な事業化に向けて7月に起業し、協力会社を探している中で、コーセーさんのアクセラレータープログラムを知り、メンターである小林正典常務の「感動ある社会に貢献するイノベーションを起こしたい」という言葉に共感し、目指しているゴールが一緒で是非協業したいと考え、今回の応募に至った。

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