メディサイエンス・エスポア、抗菌抗ウイルススプレーを発売

　メディサイエンス・エスポアは4月22日、酸素補給水「WOX（ウォックス）」に同社のオリジナルのナノ銀溶液「HTシルバー」を配合した抗菌・抗ウイルススプレー「Ag ウォックス 10」（100mL・2200円）を発売した。

　これまで展開してきた「酸素ミストローション」の3ppmを上回る10ppmの「HTシルバー」を配合し、抗菌・抗ウイルス効果をより高めつつ、手荒れを予防するこのスプレーを、新型コロナウイルス感染予防対策商品として提案していく。

　独自の製法で作られたナノ銀溶液「HTシルバー」は、従来のナノ銀と比べ、10倍以上の抗菌効果を発揮することがわかっている。実際、「HTシルバー」を10ppm配合することで抗病原性鳥インフルエンザのウイルスが1/100に減少することが確認されている。

　つまり、この「HTシルバー」を10ppm配合した抗菌・抗ウイルススプレー「Ag ウォックス 10」は、微量であっても細菌を抑制でき、日光などの影響で変色することなく、長期間安定的な効果が期待できるという特長をもち、かつノンアルコールで無香料・無着色であるため、リビングやキッチン、寝室のほか、衣類やマスク、まな板など様々な場所で効果を発揮するという。

　開発のスタートは、2006年にさかのぼる。社団法人日本感染症学会より発刊された「院内感染対策講習会Q&A」において、医療従事者の手洗いの励行が勧められていたが、石鹸などの界面活性剤による手洗いや消毒薬の頻繁な使用により、医療従事者の手指が荒れるといった問題が多発していた。

　この問題に着目した同社は「古典的な消毒に関して様々な薬剤が市販されているが、臨床の現場でどういったものを選択すべきか」「抗菌効果や抗ウイルス効果に加え、実際に使いやすく習慣とし定着できるような消毒薬を確立したい」というプラクティカルな考えのもと、商品開発をスタート。様々な検討を重ねた末、2017年に皮膚刺激の少ないナノ銀溶液「HTシルバー」に酸素補給水「WOX」を配合した酸素ミストローション「WOX水」を完成させた。

　この技術を応用しさらに抗菌効果を高めた「Ag ウォックス 10」の投入で、新型コロナウイルスの感染予防を図る。今後も、感染予防が必要なあらゆる分野で商品の開発を進め、QOL（生活の質）向上を目指し社会貢献に取り組んでいく。