味の素ヘルシーサプライ、高まるアミノ酸系界面活性剤需要に対応

週刊粧業 2020年6月8日号 11ページ

味の素ヘルシーサプライ、高まるアミノ酸系界面活性剤需要に対応
 味の素は今秋に待望のブラジル新工場を稼働させ、「アミソフト」などアミノ酸系界面活性剤の供給基盤の強化を図る。

 新型肺炎の影響により、インバウンド向け素材の出荷は一部減少した一方、アウトバウンド向け素材は3月以降より徐々に売上を回復しているという。

 中でも、主力のアミノ酸系界面活性剤はハンドソープ等の皮膚洗浄料向けの需要が非常に高まっている。今年度は引き続き伸長が見込まれている。

 こうした中、ブラジルに新設した工場の稼働を開始することで「アミソフト」の生産能力をグループ全体で約60%増産し、国内においてもより柔軟な生産体制が構築できる。

 今後も、グローバルで急速に高まっているアミノ酸系界面活性剤の供給体制について、増強していく計画だ。

 一方、機能性原料のアミノ酸系油剤では、セラミドと同等のエモリエント効果を発揮する「エルデュウ」シリーズの売上が伸長している。高い保水力によりあれ肌の改善効果が期待できる同原料の提案を、さらに強化していくという。

 コロナ特需では、殺菌性が高く肌に優しいアミノ酸系カチオン界面活性剤「CAE」が、手指消毒液への採用を背景に伸長している。この状況を受け、同社は迅速に増産体制を整えており、顧客のニーズに対応していく。

 「営業面では、国内外のお客様と動画を活用したコミュニケーションも予定しており、6月からオンラインでの原料セミナーを実施するなど、この市況に対応した提案体制を整えていく」(香粧事業部素材グループ担当課長 塚崎慎一氏)
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 味の素ヘルシーサプライ、高まるアミノ酸系界面活性剤需要に対応

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop