JTS、抗ウイルス作用をもつ銀イオン水「JEWELSILVER」に注力

週刊粧業 2020年12月7日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 新型コロナへの効果検証も実施へ
JTS、抗ウイルス作用をもつ銀イオン水「JEWELSILVER」に注力
 JTSは、抗菌作用のある安定型銀イオン水「JEWELSILVER(ジュエルシルバー)」に、豚感染性のコロナウイルスに対して効果があることを新たに確認した。

 「ジュエルシルバー」は、銀を安定化させた無色無臭の溶液で、安全性・分散性にすぐれ、微量での添加で抗菌効果を発揮する。

 今回、強い抗ウイルス作用を示す結果が得られたことから、同社は感染拡大する新型コロナウイルス(COVID₋19)への効果も期待できると判断し、北里大学にてCOVID₋19の不活化効果の検証を行う予定だ。

 同社の岩ヶ瀬準社長は、良好な試験結果が確認され次第、COVID₋19に効果がある抗ウイルス原料として広く情報発信しコロナ禍の不安解消に貢献していきたいとの考えを示している。

 世界的に感染拡大が続くCOVID₋19は、エンベロープ(ウイルス表面の脂質性の膜)上にコロナ(王冠)のようなたんぱく質の突起を持っている。

 遺伝情報としてRNAをもつRNAウイルスの一種(一本鎖RNAウイルス)で、粒子の最外部に「エンベロープ」という脂質からできた二重の膜を持つ。

 エンベロープを持つウイルスは変異を起こしやすいという特徴があり、ワクチンが開発されても、感染予防が必要で消毒・除菌は欠かせないと言われている。

 今回、新型コロナウイルスに近似する豚感染性のコロナウイルス/Porcine epidemic diarrhea virus P₋5V株を用いて不活化効果試験を行った。

 豚感染性のコロナウイルスに対し、試験開始から6時間後までに99.9%の減少が見られ、顕著な不活化効果が認められた。試験は5ppm濃度の銀イオンで実施された。

 また、エンベロープを持つ「インフルエンザウイルス」及び持たないノロウイルス代替の「ネコカリシウイルス」の不活化効果試験では、ジュエルシルバーの添加1時間後には各ウイルスがほぼ死滅状態となり、24時間後もその効果が持続する結果を確認している。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > JTS、抗ウイルス作用をもつ銀イオン水「JEWELSILVER」に注力

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop