近代化学、ヘアケアと衛生製品の拡充で今期は売上高2ケタ増めざす

週刊粧業 2021年1月1日号 85ページ

近代化学、ヘアケアと衛生製品の拡充で今期は売上高2ケタ増めざす
 ヘアケア専門OEMの近代化学は、コロナ禍において前期(2020年8月期)実績が増収で推移し、今期は売上高2ケタ増を目標に掲げている。岡部達彦社長に昨年の振り返りと今年の抱負を聞いた。

 ――昨年を振り返ると。

 岡部 新型コロナウイルス感染症の影響で、主要取引先である美容室からの受注が苦戦した一方で、通販をメインで展開するクライアント企業から主力製品のカラートリートメントの受注が好調に推移したほか、アルコール消毒液をはじめとする衛生製品が寄与し、前期実績は増収となった。

 昨年からは、当社が処方開発したアルコールハンドジェルを中国のOEMメーカーに製造を委託する新たな取り組みを開始した。

 虎の子技術以外の製品での提携となるが、大ロット製造によって価格面でのメリットが生まれ、今後はこうした製品の種類を増やしていきたい。工場では設備投資を推進し、生産ラインの半自動化を進めている。

 ――今年の抱負をお聞かせください。

 岡部 今期の売上高目標は10%増を掲げており、ヘアケアをはじめ刺激が少ない天然由来のコロナ対策製品のラインナップを拡大し、化粧品業界以外にもクライアントの輪を広げていきたい。

 天然由来のコロナ対策製品では、精油配合でほぼ100%自然由来マスクスプレーを新たに提案する。まずは、子会社の有限会社JCOS(ジェイコス)で展開している自社ブランド「エブリネイチャーデイズ」で発売し、その後のOEMへとつなげていきたい。

 衛生製品に関しては、現状で化粧品のみの取り扱いとなっているが、今年は新たに医薬部外品として承認されたアイテムを展開していく方針だ。

 本社工場では今年、福利厚生の一環でカフェラウンジを新設する予定で、会議など打ち合わせの場所としても活用していく。
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