マンダム、ESG投資指標「FTSE Blossom Japan Index」に初選定

粧業日報 2021年2月17日号 5ページ

マンダム、ESG投資指標「FTSE Blossom Japan Index」に初選定
 マンダムはこのほど、ESG投資のための株価指標である「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に初選定された。

 「FTSE Blossom Japan Index」は、グローバル インデックスプロバイダーであるFTSE Russellが作成し、ESG(環境・社会・ガバナンス)について優れた対応を行っている企業のパフォーマンスを測定するために設計された指標。

 その指標をもとに企業への投資を促しており、サステナブル投資のファンドや他の金融商品の作成・評価に広く利用される。

 FTSE Russellの評価は、コーポレートガバナンス、健康と安全性、腐敗防止、気候変動といった分野について行われ、FTSE Blossom Japan Indexの構成銘柄に選定された企業は、ESGに関する様々な基準を満たしていることになる。

 FTSE Russell社のHPによれば、選定対象となるFTSE All Cap Japan Index構成銘柄である約1300社の日本企業を含む各国企業のESGパフォーマンスを評価しているという。

 社会環境課題の解決に向けた取り組みを推進しているマンダムは、ESGの社内推進と社外への発信力の強化を目的に、2020年4月にESG推進室を新設した。

 環境(E)では、環境配慮項目を1つ以上満たす商品を環境配慮製品(自主基準クリア)とし、環境配慮製品の比率を2027年までに国内商品90%、2050年までにグループ商品100%の目標を掲げている。

 一例として、ギャツビーのフェイシャル&ボディペーパーのフィルムの一部に植物由来のプラスチック(バイオマスプラスチック)を採用し、海洋プラスチックごみ問題への対応を進めている。

 直近では、20年10月に海洋プラスチックごみ問題の解決を目指す「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(略称「CLOMA」)に入会した。

 今後はCLOMAへの参加を通して、紙等の代替素材、生分解性に優れたプラスチックの導入などを検討していくという。
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