マツモト交商、環境に優しいアップサイクル原料の提案を開始

粧業日報 2022年6月8日号 5ページ

マツモト交商、環境に優しいアップサイクル原料の提案を開始
 マツモト交商は、新たに3つの新原料の提案を開始した。

 マスク常用により、アイメーク、眉、まつ毛ケアに対する消費者の関心が高まった。「Resulook」(Lubrizol社)は、そうした目まわりのニーズにフォーカスした原料で、まつ毛と眉毛の成長・密度を改善する。

 同品は、アフリカ伝承で希望のシンボルといわれる復活草「ミロタムヌスフラベリフォリア」を素材としたサステナブルエキスで、従来の溶剤抽出に代わる、抽出時間が短く熱劣化のない環境にやさしい植物エキス抽出技術「亜臨界水抽出技術」を用いている。

 「亜臨界水で抽出することによって、従来のまつ毛・眉毛関連製品に汎用されてきた合成ペプチドと同等レベルの有効成分を、環境負荷をかけずに抽出することができる」(同社)

 「Patchoul'Up」(Givaudan社)は、頭皮のマイクロバイオームのバランスを正常化させ、ホワイトフレーク(乾燥フケ)を防ぐ。

 Givaudan社は、インドネシアのスラウェシ島に、パチョリの葉を蒸留して得られるエッセンシャルオイルの独自の収集ネットワークを持っており、それを香水用のパチョリオイルの生産に使用しているという。同品は、従来廃棄されていたパチョリの葉を亜臨界水抽出にて原料化したアップサイクル素材となっている。

 コロナ禍でのマスク常用化により、毛穴の悩みも増加傾向にある。「Neoporyl」(Givaudan社)は、毛穴の開きを引き起こす2つの要因である「不全角化」と「真皮の脆弱性」を改善する働きがある。

 臨床試験においては、白人女性ではわずか2週間で毛穴の大きさが縮小し、2カ月後にはプラセボと比較して、さらに優位性が確認された。また、アジア人男性においても、わずか1週間で毛穴の大きさの縮小がみられたという。

 「ターンオーバー周期よりも早く、わずか1~2週間で効果が見られたことから、即効性を期待できる原料といえるだろう」(同社)
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