花王、ファンデーションの中皿にケミカルリサイクルPETを採用

粧業日報 2022年6月24日号 6ページ

花王、ファンデーションの中皿にケミカルリサイクルPETを採用
  花王は、メークブランド「media(メディア)」の新商品をはじめとするパウダーファンデーションの中皿の素材に、ケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)を、7月以降、順次、採用していく。

 今回の取り組みを通して、花王化粧品事業のメークカテゴリーにおいてもージンプラスチックの使用量を削減し、サステナブルなモノづくりを進めるとともに、化粧品プラスチック容器の水平リサイクル実現に向けた取り組みをさらに進めていく。

 同社は、2021年6月より、化粧品ブランド「TWANY(トワニー)」のスキンケア容器からケミカルリサイクルPET素材の採用をスタートし、順次、採用ブランドの拡大を進めてきた。また、JEPLANと協働し、店頭で回収した使用済み化粧品プラスチックボトルを用いて、ボトルからボトルへの水平リサイクルに向けた実証実験に取り組んでいる。

 一方、パウダーファンデーションは従来、レフィルをコンパクトケースに繰り返し詰め替えて使用できるようになっており、レフィルには、商品の特長に応じて、バージンPET素材でできた中皿やアルミ素材の中皿を採用していた。

 今回、バージンPET素材の中皿を、バージンPET素材と同等品質のケミカルリサイクルPET素材に、順次切り替えを実施。より環境に配慮したサステナブルなモノづくりを進めていく。

 今後は、すでに取り組みを進めている化粧品プラスチックボトルと同様に、水平リサイクル実現に向けた取り組みもあわせて検討し、プラスチック循環社会の実現を目指す。

 今回の取り組みは、2019年4月に策定したESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」の重点取り組みテーマの1つ「ごみゼロ」を推進する活動であり、日本におけるプラスチック包装容器への再生プラスチックの活用を本格化することで、プラスチック循環社会の実現を目指していく。
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