GSIクレオス、肌の免疫力を高める2原料を提案

週刊粧業 2022年10月17日号 16ページ

GSIクレオス、肌の免疫力を高める2原料を提案
 GSIクレオスの香粧品部では、ウェルビーイングのトレンドにマッチする原料として、肌の免疫力を高めるマリンジュエル(珪藻)エキス由来の有効成分「アルガクティブ オプティムニスト」(スペイン・ALGAKTIV社)と、コスモス認証を取得した100%天然由来のグリーンセラミドで、長さの異なる多様な脂肪酸で組成されたヒト型セラミド「エコセラミドLCS」(韓国・LCS Biotech社)を提案している。

 アルガクティブ オプティムニストは、肌免疫改善の鍵となる2つのサイトカイン(IL-4・IL-13)を強力に阻害することで、即効性のある優れた抗炎症効果と皮膚バリアの改善効果を発揮する。

 ヒトケラチノサイトを用いたin-vitro試験では、2つのサイトカインにアルガクティブ オプティムニストを0.1%配合したサンプルを加えた結果、わずか5時間でIL-4発現量が77%減、IL-13発現量が38.3%減となった。

 同様に、ヒトケラチノサイトを用いた試験で生体防御機能(バリア機能・免疫機能)を確認した結果、抗ウイルス作用や免疫応答、セラミド産生促進などの働きを持つサイトカイン(IFN-γ)の発現量が74%増となった。

 「in-vitroではこのほか、フィラグリンの産生促進とPM2.5の影響下における細胞生存率の向上も確認している。さらに、ヒト試験のin-vivoデータでは、塗布した瞬間からヒリヒリ感を低減し、皮膚の赤みが引くことも確認している」(同社)

 エコセラミドLCSは、アルガンオイルやシアバター、メドウフォームオイルなどを出発原料とし、ケミカル(溶剤・触媒)不使用のナチュラルな製造プロセスを経て開発された。単一の脂肪酸を持つ汎用のC18セラミドNPと異なり、C16~C24の様々な脂肪酸を有し、人の肌に本来含まれるセラミドにより近い構造と組成となっている。このため、C18セラミドNPと比べ、短時間・長時間でいずれも優れた保湿効果を示している。

 「エコセラミドLCSは保湿効果やバリア機能の強化だけでなく、汎用セラミドにはない肌内部のセラミド合成促進効果も確認されている。単にセラミドを肌へ足すだけでなく、セラミド合成を行いやすい肌づくりに貢献するため、汎用セラミドを配合している製品のリニューアルに是非ともお薦めしたい」(同社)
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