アルビオン、加熱高圧乳化法を活用し新規処方を開発

粧業日報 2023年1月26日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 化粧水への固形油剤の配合に成功、即時的なハリ感を実現
アルビオン、加熱高圧乳化法を活用し新規処方を開発
 アルビオンは、化粧水でも乳液やクリームで感じるような即効的なハリ感を実現すべく研究を重ね、このほど、固形油剤をリン脂質とともに特定の比率で微細分散させ化粧水に配合する方法を見出し、使用してすぐにハリ感を実感できる化粧水の開発に成功した。研究成果は、第89回SCCJ研究討論会にて発表している。

 化粧品は種類により配合できる原料や量が異なり、得られる肌実感も大きく異なる。例えば、クリームや乳液は固形油剤によりハリ感を出すことは容易だが、化粧水は油剤の配合量自体も少なく、固形油剤の配合は安定性不良を引き起こしやすいため難しいとされている。

 そのため、化粧水で得られる即時的なハリ感には、水溶性高分子や多価アルコールで官能を表現することが多く、クリームや乳液で得られる肌実感とは異なるものにならざるを得なかった。

 そこで同社では、化粧水への固形油剤の配合により、クリームや乳液のようなハリ感を付与することはできないかと考え、安定的に配合できる新規製剤の研究開発を行った。

 研究では、クリームや乳液のようなハリ感を化粧品で実現すべく、新規高圧乳化法に着目した。高圧乳化は、乳化時に高い圧力をかけることで水中に分散した乳化粒子を微細化する技術だが、固形油剤を分散剤のリン脂質とともに一般的な高圧乳化を行っても安定した配合には至らなかった。これは固形油剤を十分に微細分散できていないことが原因である可能性が高かったことから、別の高圧乳化について検討を行った。

 次の検討では、高圧乳化時に熱を加えることで高温度に制御し、より微細に分散させる加熱高圧乳化法を用いた。これにより、固形油剤をリン脂質とともに特定の比率で微細分散することが可能になり、安定かつ透明性の高い化粧水とすることができた。また粒子径測定の結果、平均粒子径から微細分散されていることを確認した。

 以上の検討より、固形油剤配合で即時的ハリ感を化粧水に付与することが可能になった。実際、モニター調査では、32人中31人で使用直後のハリ感を感じるという結果が得られた。
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