高級アルコール工業 川合清隆社長、サステナブル化粧品原料に注力

週刊粧業 2023年5月15日号 21ページ

高級アルコール工業 川合清隆社長、サステナブル化粧品原料に注力
 高級アルコール工業㈱は、植物由来サステナブル化粧品原料の製造販売に注力する。植物由来原料の要望が年々増えてきている背景もあり、SDGsとの関係が深い植物由来の各種化粧品原料の素材開発にも注力している。

 当社の植物由来製品として、ラウリン酸イソアミル(KAK IAL-V)、ラウリン酸ヘキシル(KAK HL7)など軽い感触の油剤の技術紹介や、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル(リソカスタ ODSHS)のような中粘度油の植物由来原料で構成したクレンジング処方や、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油(リソカスタ DA-L)、(イソステアリン酸ポリグリセリル 2/ダイマージリノール酸)コポリマー(ハイルーセント ISDA)、イソステアリン酸水添ヒマシ油(リソカスタ MIS)のようなペースト状の製品をメイクアップ商品からスキンケア・ヘアケア商品まで幅広い技術情報の紹介に注力している。

 多品種を扱う当社ならではの要望に応じた植物由来原料のラインナップを改めてご紹介していく。

 また、成田への移転から30年を経過し、本社・研究所が旧態化している。さらに、コロナ禍を経て化粧品産業も変化してきており、製品に付随する技術データの充実も課題となってきていた。製品の多様化も進んだことから品質管理部門の強化も必要になった。こうした背景から、新たな本社・研究所を建設する計画が進んでおり、2025年完成を目標としている。

 2023年秋から本格的な建設が始まる予定となっている。新本社は、全部門を1つの建屋に集約させ、相互の情報の交換がしやすいような配置とするだけではなく、来訪者にも開かれた設計とするよう工夫している。

 特に製造部と品質管理、施設管理、研究開発間のコミュニケーションが容易に行われる構造、開放的な配置を目指している。営業部と研究部門の意見交換や情報交換のしやすい環境も目指している。部門を越えたコミュニケーションが進むことで新たな発想による新製品や応用処方、製造方法、品質改良、品質保証などのアイディア創出を目指している。
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