ライオン、科学的介護の実現に向けてTANOTECHに出資

粧業日報 2023年6月20日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 高齢者の健康的な毎日に寄与するソリューションの開発を加速
ライオン、科学的介護の実現に向けてTANOTECHに出資
 ライオンは、高齢者の健康的な毎日に寄与するより良い習慣づくりを進めるため、社会福祉・教育ゲーミフィケーションテクノロジーの開発・共創を目指すTANOTECHの第三者割当増資を引き受けることを決定し、出資を行った。

 今後、日本のみならず多くの国が超高齢社会を迎える中、健康寿命を延伸していくことは重要な社会課題だが、健康寿命延伸のため様々な高齢者向けの運動が開発され、効果が確かめられながらも、「運動した方が良いことはわかっているけれども、続けられない/続かない」人が多いのが現状だ。

 また、一人ひとりの身体機能の差が大きい高齢者において、画一的な運動ではなく、その人に合った運動を続けるための仕組みづくりも求められている。

 TANOTECHは、モーションセンサーなどを活用し、一人ひとりの身体の動きや発声をコントロールするゲーミフィケーションコンテンツを開発・提供し、「楽しんでいたらいつのまにか身体を動かして、健康になっていた」という体験を生み出し続けている。

 そこで今回、両社がより深く連携し、日々の暮らしを楽しみながらより良くしていく習慣づくりソリューションの開発を加速するため、出資に至った。

 ライオンは、2022年1月に口腔・睡眠・運動器の3つの機能を「同時に」ト レーニングできる「健口眠体操」を開発した。その後、TANOTECHと共同で「健口眠体操」のバーチャルゲームプログラムを搭載した介護施設向けトレーニングゲーム機「TANO-LT」を開発し、同年9月に販売を開始している。
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