サンスター G・U・M、歯周病菌を増殖させる「黒幕」まで殺菌

週刊粧業 2023年7月3日号 21ページ

サンスター G・U・M、歯周病菌を増殖させる「黒幕」まで殺菌
 サンスターグループの歯周病予防ブランド「G・U・M(ガム)」では、歯周病菌増殖の黒幕(F.n.菌)まで殺菌し、歯周病菌の増殖までを抑える新たな殺菌アプローチを提案した「ガム・プラス」シリーズ(写真)が、2022年9月の発売から売上累計700万本を突破し、好調に推移している。

 歯周病は、主に歯周病菌と呼ばれる菌によって引き起こされる感染症であり、これまでの歯周病予防はその歯周病菌を殺菌することに重点を置いて研究されてきた。

 しかし、近年の歯周医学の進展により、歯周病は単に歯周病菌だけでなく、複数のお口の細菌との相互作用により発症することがわかってきた。

 中でもF.n.菌は、細菌同士を結合させる作用を有しており、歯周病菌のすみかである歯周プラーク(歯垢)を作る上で、悪い働きをすることが明らかになった。

 サンスターではこうした特徴を持つF.n.菌を、歯周病菌を増殖させる「黒幕」と位置づけ、歯周病予防のために対策すべき菌として着目。研究を重ねた結果、この黒幕にまで殺菌剤(CPC、塩化セチルピリジニウム)を届ける処方の開発に成功した。

 これにより、「ガム・プラス」シリーズでは、歯周病菌の殺菌に加えて、黒幕まで殺菌して歯周病菌が増殖しにくい口腔環境へと導く「先制殺菌処方」により、新たな殺菌アプローチの提案が実現した。

 「ガムブランドは30年以上の歴史を持つ歯周病予防ブランドのパイオニアとして、今後も常に最新の研究に基づいた歯周病予防の提案を続けていきたい」(同社)
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