ライオン、新入社員研修にてオーラルケアプログラムを実施

粧業日報 2023年9月21日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 9割以上が1日3回の歯みがき、7割以上がデンタルフロス、洗口剤を実践
ライオン、新入社員研修にてオーラルケアプログラムを実施
 ライオンは、職域における歯と口の健康教育に力を入れており、従業員に対しても、定期的にオーラルケアに関する研修や実践の働きかけを実施している。特に新入社員に対しては毎年、研修プログラムでの啓発に加えてオーラルケア製品を配付し、ケアへの意識が高まったタイミングでしっかりと行動変容につなげられるよう取り組んでいる。

 今年実施した研修では、オーラルケアに関する基礎知識に加え、習慣づくりに関する講義を2部構成にて約1時間実施した。

 第1部は「今日から始める予防歯科」というテーマで、歯科衛生士がむし歯の発生メカニズムや歯のみがき方などの基礎的な内容を説明した。第2部は、マーケティング担当者からライオンが大切にしている「より良い習慣づくり」というテーマで、オーラルケアなどの習慣づくりのメリットやコツについて講義を行い、研修後に簡単なアンケートを聴取した。

 またその際、オーラルケア製品(携帯用歯みがきセット、デンタルフロス、洗口剤)を配付し、1カ月後に再度アンケートを実施した。

 その結果、研修後には1日3回歯みがきをする割合が97%(研修前の1.6倍)、デンタルフロスを週1回以上使用する割合が72%(研修前の1.5倍)、洗口剤の週1回以上使用する割合が74%(研修前の1.5倍)まで上昇した。

 同社では歯みがき実施率が過去最高の97%に達したことの理由について歯みがき環境の整備を挙げ、「2023年オープンの新本社には、歯みがき専用水栓が設置されており、新入社員から『昼食後の歯みがきが実施しやすかった』という声が寄せられた。このような環境整備によってより多くの行動変容につながった」とコメントしている。

 研修にて配布を行ったデンタルフロスと洗口液の使用率が研修前よりも1.5倍に高まった一方、配布を行わなかった舌クリーナーの使用率(週1回以上、研修前:26%→研修後:42%)が配布を行った昨年(研修前:18%→研修後:60%)と比較すると増加幅が少なかったことについて言及し、「啓発に加え、ケアへの意識が上がったタイミングですぐに行動を移せるようにグッズを配布することが、習慣化には効果的であることが裏付けられた」とコメントしている。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ライオン、新入社員研修にてオーラルケアプログラムを実施

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop