ミック・ケミストリー、研究開発への投資を最重視

週刊粧業 2024年1月1日号 85ページ

カンタンに言うと

  • 技術力と情報で高質商品を
ミック・ケミストリー、研究開発への投資を最重視
 ミック・ケミストリーは得意先と共同でコンセプトづくりから設計、デザイン、販促、アフターフォローまでを一貫する製品の開発・育成に取り組んでいる。スキンケアの領域で、高付加価値の中高価格帯商品を得意とする。

 様々な製品が投入され、競争が厳しい環境にある中、研究開発への投資を重要視する。

 小野沢勝弘常務は「モノづくりの会社として研究開発に資金を惜しまず、新しい人材の採用にも積極的に取り組む」と語る。

 ――コロナ後の市場の動きをどのようにご覧になっていますか。

 小野沢 景気の問題もあり、一気に回復しているという実感はない。

 値上げラッシュで消費者の節約志向が高まり、極端な話しだが毎月1本使っていた化粧水を2カ月かけて使い、使用量が半減することもあり得る。

 われわれはサロン向けの業務用製品も製造しているが、節約しようと思えば、美容院に行く回数が減る。

 ただ、われわれはスキンケア、ヘアケアが中心で、コロナ前後で需要が乱高下したというわけではなく、伸びが少し鈍ったという感じだ。

 ――モノづくり、製品開発のスタンスについてお聞かせください。

 小野沢 高付加価値のイメージとして、エビデンスがある高性能のものをつくり、愛用者を増やすことを普段から心掛けている。だから研究員にはコストありきではなく、まずいいものをつくることを指示している。

 われわれのお客さまは販売会社だが、製品の企画の段階から研究員と営業部隊が参画する。

 コンセプトづくり、ターゲットの選定、商品のイメージづくりまで共同で取り組む。そうして製品を渡したら終わるのではなく、売れ行きに応じた販促の見直し、改良、次回の打ち合わせを含め、アフターフォローも行う。

 また、付加価値型の商品を求められるお客さまが多いため、年齢層は30代から高年齢層まで広がり、価格帯は3000~6000円位が中心となっている。

 ――当面の重点施策について、お聞かせください。

 小野沢 技術力をアップし、情報収集し、いいものをつくるということに尽きる。そのための投資を惜しまず、新しい人材の採用にも積極的に取り組む。
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