第17回のコラムでは、世界の化粧品・トイレタリー業界トップ30社のうち上場している21社の開示資料を分析し、各社がどのような世界観でエリア区分を行っているかを見てみました。今回は、これらの会社のセグメント情報に着目したいと思います。
経営者は、事業の種類別やエリア別のように、自社グループのビジネスを様々な手法で区分することで日常の経営管理を行っています。セグメント情報には、こういった日常の経営管理に利用されている区分で各社の売上高等の情報が開示されています。
昨年のコラムでは日本の業界主要企業についてこれらの区分方法がどのようになっているかを分析しましたが、今回は世界の各社に目を向けてみましょう。
例えば、P&Gでは、自社グループのビジネスをビューティー、グルーミング、ヘルスケア、スナックス&ペットケア、ファブリックケア&ホームケア及びベビーケア&ファミリーケアといったように、事業の種類別にセグメント区分しています。また、ユニリーバでは、アジア・アフリカ・中東欧、アメリカ大陸及び西欧といったように、エリア別で区分しています。また、日本では、花王がコンシューマープロダクツ事業及びケミカル事業と事業の種類別に区分している他、資生堂は国内化粧品事業及びグローバル事業とエリア別に区部しています。
田中計士
新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー
2000年、監査法人太田昭和センチュリー(現新日本有限責任監査法人)に入所後、化粧品、食品、宝飾品などの消費者製品メーカーを中心とした監査業務に従事。その他、株式公開支援業務、内部統制アドバイザリー、デューデリジェンス、経理財務専門誌への寄稿等、幅広い業務を行う。
http://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/industries/basic/cosmetics-and-toiletries/
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