中国美容リアルレポート
2014.06.13
2013年11月末に中国が防空識別圏を設定したことで、日中関係に再び緊張が走りました。2012年の反日デモ以来、ビジネス面における回復を実感していた矢先だっただけに残念ではありますが、日中両政府及び米国のとるスタンスから鑑みると、今後もこうしたことが度々起きる可能性は低くないと思われます。
この状況下にあってビジネスを続けていくためには、政治情勢の動きに注意するのと合わせて定点観測により中国の消費者心理をャッチアップしていくことが重要です。
今回のコラムでは2013年11月末に実施した中国人女性(上海・北京・大連・成都・長沙在住、25~35歳、月収6000元前後)に対するインタビューよりポイントとなる点をいくつかお伝えします。
①関心度は?=今回の防空識別圏設定について「深刻な問題だとは思うが、私自身は興味がない」「知ってはいるけど話題にはならない」と、関心は高くありません。「政治のニュースはコントロールされているから何が真実かは分からない。どうせなるようになるだけだから」という発言もあり、これは彼女達の本音をよく現していると思います。
②日本に対する感情は?=日本政府に対しては「中国政府の方が正しい」「問題の根本原因は日本にある」と厳しい意見が多い反面、日本人や日本製品に対しては「優しくて正直な人が多い」「品質が高い」と変わらず良いイメージを持っており、日本政府とは切り分けて認識されているようです。
③日本製品を買い続けますか?=しかし、万が一有事が発生した場合、恐らく日本製品不買の号令がかかるものと思われます。その時どうするかという問いに対しては「他にも良い物がある場合は買わない」「日本メーカーのシャンプーをずっと使っている。もう習慣になっているのでこれは買い続けると思う」という回答があり、すでに良さを実感してもらえていることが分岐点になりそうです。逆に問題が発生する前に消費者の信頼を得ておけばその後もリピート購入してもらう可能性は十分あるでしょう。
今後も日中情勢は変化し、それに伴い消費者の心理も多かれ少なかれ変わっていきます。定点観測を継続し、その変化をこのコラムを通して皆様にフィードバックしていきたいと思います。
定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。
(株)通販総研 化粧品専門コンサルタント
(株)フォー・レディー代表取締役
株式会社トレンドExpress 「中国トレンドExpress」編集長
琉球ボーテ(株) 代表取締役
女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント
美容専門PR・販促支援会社 (株)DSプロモーション 代表取締役
TPCマーケティングリサーチ(株)マーケティングマネージャー
(株)矢野経済研究所主席研究員
(株)矢野経済研究所主席研究員
株式会社アイスタイル 取締役 CQO / コーポレート領域管掌
株式会社ES-ROOTS代表取締役社長、一般社団法人エステティックグランプリ元理事長
(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長
中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役
中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役
フルブルーム国際商標事務所 所長弁理士
週刊粧業 顧問(週刊粧業 流通ジャーナル 前会長)
新日本有限責任監査法人 公認会計士から見た化粧品・トイレタリー業界
新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー
新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー
(株)船井総合研究所 東京経営支援本部 部長 グループマネージャー
LAFASO JAPAN 代表取締役社長
吉田法務事務所代表、日本薬事法務学会理事長
産業能率大学総合研究所主席研究員
(株)ネオマーケティング ビューティ&ライフチーム マネージャー
(株)ホットリンク ソーシャルメディア事業本部 コンサルティング部
マーケティング/商品企画/プロモーション担当の企画業務を支援する情報が満載。Power PointのPDF版では記事フローチャートで情報整理しご提供。
毎年、週刊粧業が行う調査結果レポート総計をCD-Romにて販売。非常に利用価値が高く、化粧品業界の企業戦略には欠かせない知的コンテンツ。>
有料(1コンテンツ CD-Rom)
50,000円(税込、送料込)~
※Windows版のみ
ネットリサーチ大手、クロス・マーケティングが最新のトレンドをまとめた一般向けには公表していない自主調査レポートを無料でダウンロードできます。
全国のドラッグストア、スーパーマーケットの
ID-POSデータから市場トレンドを気軽にチェック。個数ランキング上位10商品の市場シェア(個数)とリピート率をご覧いただけます。