第34回 中国独身の日のセールの真の勝者

【週刊粧業2016年12月12日号11面にて掲載】

 中国のアリババグループが主催する11月11日の独身の日のセールが終わりました。たった1日のイベントですが、流通総額は1207億元、前年比約32%増の最高記録を達成しました。

 高い売上を記録したのは、衣類、食品、電化製品それに化粧品のカテゴリーであり、出店している90以上のメーカーがこのたった1日で1億元(日本円だと約16億円)以上の売上を達成しました。その中でもユニクロは開始後2分53秒で1億元を突破し大きな話題となりました。

 今回のセールの特徴を、化粧品で絞り込んでお話すると、価格は1000円前後が売れ筋でそのほとんどが送料込みの商品です。

 また、今年は特にクレンジングや洗顔フォームなどの「洗うケア」の好調さが目につきましたが、これは中国の女性の間で「お肌のケアはまず汚れや角質を落としきれいにすることから」ということが常識化してきたこと、それから洗うケア商品は、洗い流してしまうため「高い商品を買う気にはなれないが良い物を使いたい、日本の商品なら安くても品質が良いだろう」という消費者心理が働いているものと思われます。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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