IDAグループの輸入商社部門であるジャンパール(東京都新宿区)が国内初の“あとケア”製品として展開する「バイオイル」(2種、60mL1600円、125mL2800円) が、発売から5年目を迎え、好調に推移している。
「バイオイル」は、ユニオン―スイス社が開発した南アフリカ共和国発の保湿美容オイルで、2000年にレチャート兄弟の経営する会社に買収されてから2年後、グローバル展開を開始。現在、世界18カ国で販売している。欧米では、保湿やエイジングケアのほか、完治後の傷跡やストレッチマークなど肌に残った跡をケアする「あとケア」商品として販売されている。
「欧米では『あとケア』は、カテゴリーとして店頭コーナーが立ち上がるほど生活者に認知されている。帝王切開による出産率が高いことも理由の1つだが、産婦人科医、助産師、薬剤師の多くが、あとケア製品として推薦するアイテムである」(同社)
04年から展開した英国では、2年後にはファーマシーのスキンケア売上№1ブランドに成長し、英国調査機関IRIの売上ランキングでも4年連続№1を獲得した経緯をもつ。5年間の売上成長率は小売ベースで約6倍まで拡大しており、あとケア市場では7割以上のシェアをもつ。また、07年4月より発売した米国では、発売初年度から全米ドラッグストア(ウォルマートを除く)でスキンケア売上6位にランクインし、急成長ブランドに位置づけられた実績がある。
「バイオイル」 は、配合する浸透型保湿オイル「ピュアセリンオイル」が、トウキンセンカオイルやラベンダーオイルなど4種の植物由来成分とビタミンA、Eの有用成分を包みこんで、肌深部にデリバリーする。
「世界中で好まれている大きな要因は、色々な『あと』をケアできることのほか、その使用感にある。塗布後は、肌に浸透して、表面にはオイルが残らない。ベタつかないで、サラサラになる使い心地も好評である」(バイオイルPR担当)
同社は、06年4月より国内での販売を開始。近年、“マルチオイル”として女性誌などで紹介されて話題を呼び、販路もGMSやドラッグストア、バラエティショップ、ベビー用品店など幅広い業態に拡大した。
「3年経ってしまった傷跡は、跡が残ってしまうと言われているが、バイオイルの使用により、10年経った傷跡も薄くなったとの報告もある」(同)
出産を経験した女性を中心に、肌に残るあとに関する悩みは万国共通なようで、売上げも順調に伸びており、潜在ニーズの掘り起こしに成功している。今年は話題性も十分で、さらなる拡販に期待が持てそうだ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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