フルーツルーツ、オーガニックコスメとエステサロンが融合した新業態店

週刊粧業

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フルーツルーツ、オーガニックコスメとエステサロンが融合した新業態店

 2009年8月に船井総合研究所を退社し、新会社 「ES―ROOTS」 を立ち上げた、エステティックサロンの経営コンサルタントとしても活躍する榎戸淳一氏は、エステティックとオーガニック化粧品を融合した新しい業態を自らの手で開発したいというかねてからの構想を実行に移すべく、 目黒区五本木にオーガニックコスメ&エステティックサロン 「フルーツルーツ」 を2010年1月にオープンした。

 ある程度イメージの良い場所で、所得の高い20代後半~30代前半の女性が多く在住する東急東横線や東急田園都市線の沿線にこだわって探索していたところ、 希望通りの物件が目黒区五本木に見つかり、それからはトントン拍子で出店にこぎつけたという。学芸大学駅から徒歩3分、 祐天寺駅から徒歩7分の人通りの多い交差点付近という好立地にあるため、午後6時過ぎ(取材当日)という時間帯にもかかわらず店先を通る人の流れは絶えることがなかった。

 

店内中央に大きな彫刻風の泉、

思わず近づきたくなる仕掛けづくりも

 

 扉を開け店内に入ると、「フルーツルーツ」 という名の通り、まず甘いフルーツの香りが出迎えた。そして中央には大きな彫刻風の泉があり、思わず近づくと、エステティシャンが化粧品の使用実感もかねて簡単な施術を行ってくれた。

 滞在時間は1時間弱だったが、もし女性だったらまた来てみたくなるお店だと思った。まずはこの1店舗目で試行錯誤しながら経営的にも質的にも形を確立した後、3年後には東京や神戸など高額所得者の住む街に出店を開始し、「最終的には、エステティックの新しいモデルになりたい」と語る榎戸社長に、お店の特徴や今後の目標などについて話を伺った。

――他店と比べ、差別化できている部分は何か。

 榎戸 今まではエステと化粧品のお店はそれぞれ別々であるのが当たり前だった。しかし改めて考えてみると、エステでも化粧品を商材として扱っている訳であり、もっとエステサロンでも化粧品が売れてもよいと思っていた。また、化粧品だけでも限界があり、エステティシャンの施術でないとケアしきれない部分はあると思う。本当は、エステと化粧品を一緒に提供できるお店はもっと沢山あってもいいと思うが、なかなか両方がうまくいっている店は少ない。だがらこそ、エステと化粧品を融合した新業態の開発に挑戦したいと思った。

 ――オリジナル化粧品を展開する上でこだわったところは。

 榎戸 オーガニックというと多少地味なイメージがあるが、化粧品はやはり女性にとっては肌のケアだけでなく、心をケアするという重要な役割がある。そのため、国産・無農薬栽培のフルーツ、香料・色づけは全て天然成分といった具合に徹底してオーガニックを追求することはもちろん、デザインやロゴ、香り、色に至るまでこだわってつくった。化粧品としての機能性だけでなく、心のケアまでこだわることがしっかりできたのが一番のポイントだと思う。

 ――実際に施術をしてもらったが、効果実感の高い商品がラインアップされているように感じる。

 榎戸 オリジナル化粧品は、構想を色々と温めていたので、本格的に着手してからは約4カ月で完成することができた。ただ、オーガニックに詳しい農学博士の協力なしには、思いやコンセプトを具現化できなかったかもしれない。

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