日本精化では現在、 優れた美白作用を発揮するという医薬部外品主剤 「VCエチル」 (表示名称=アスコルビルエチル) の拡販に努めているが、 紹介活動開始から約2年半が経過し、 「次第に商品化に至るケースが増えてきている」 (山口悟香粧品営業部主事) という。
「VCエチル」 は、 水溶性と安定性に優れた配合しやすいビタミンC誘導体で、 化粧品に高濃度に配合できるほか、 配合時の感触が良いため、 化粧水や美容液、 乳液、 クリームなどの医薬部外品、 種々の化粧品に使用できることがすでに確認されていた。
さらに研究を進めたところ、 医薬部外品有効成分として承認されている多くの美白主剤が、 メラニン生合成の過程で単独の効果を発揮するのに対し、 「VCエチル」 は、 UV-Bにより活性化する 「チロシナーゼ」 の活性阻害効果や、 UV-Aにより活性化する 「メラニン単量体」 の重合抑制効果という2つのメカニズムにより、 メラニンの生成を効果的に抑制できることが確認された。
「シミやそばかすの原因をWブロックすることに加え、 生体内の酵素の有無に関わらず、 分解しないで効果を発揮するため、 優れた 『美白作用』 を発揮することがわかった。 さらに、 三次元皮膚モデルやB16メラノーマ細胞を用いたメラニン生成抑制試験においても、 同じ水溶性ビタミンC誘導体配合品との比較において、 『即効性』 や 『持続性』 に優れていることも確認できた」 (山口氏)
今後は、 同社が有するもう一つの美白主剤 「アルブチン」 との連携を図ることにより、 低コストで効果が得られるような提案にも努めていく。
「1品に複数の美白主剤を入れ込むよりも効率的な方法として、 化粧水には 『VCエチル』、 美容液には 『アルブチン』 といった具合に、 シリーズの単品ごとに異なる美白有効成分を配合することを考えた。 より高い効果を引き出すことで、 競争の激しい美白市場において差別化を図っていきたい」 (山口氏)
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この記事は週刊粧業 掲載
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