榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道〜vol,5

カンタンに言うと

榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道〜vol,5

経営方針発表会のススメ

  私は、例え1店舗経営のサロンであっても、年度始めに必ず、経営方針発表会を実施してもらっています。

 経営方針発表会とは、その年の経営重点テーマ、目標数値のみならず、創業背景、経営理念、経営ビジョン、行動指針等を再度振り返ることにより、経営者とスタッフが同じ方向、 同じ価値観を共有することを目的にしています。

 また、ここ数年はエステティック業界も厳しいこともあり、周辺業者さんにも協力をいただき、皆で難局を乗り越えていく必要もあるため、取引業者さんも参加していただき、皆でビジョンや価値観を共有するようにしています。そのことにより、以前よりも親密な関係になり、まるで内部のスタッフのように協力してくれています。

 よく経営の本の中に「経営者はビジョンを語ることが大事」ということが書いてありますが、その通りだと思います。経営者がビジョンを語るからこそ、組織の中に夢や目標を恥ずかしがらずに堂々と語れる文化ができるのだと思います。

 経営者がビジョンを語らないサロンほど、スタッフも後ろ向きで、前向きなことを語ることができない文化になってしまっています。また、経営者の話が終わった後に、スタッフの時間を取ることもとても大事な要素です。私は2種類の時間を取っています。

 1つめは、担当の役割の時間、2つめは、個人の目標の時間です。私の場合は、スタッフ1人1人に全員異なった役割を与えているので、その役割についての今年度の計画と作戦を詳しく発表してもらい、それについてみんなで意見を言い合います。そしてその後に、2つめの時間を取り、3年後のなりたい自分の姿とそのために今年度の自分の目標をなるべく具体的に話してもらっています。

 2つめの時間は、経営者も同じく発表しており、経営者や店長という役職者が高い目標を発表すればするほど、スタッフたちも触発されて高い目標を設定するようになります。

 私は、エステティックは一見個人プレーの仕事のようにも見えますが、チームワークでしか成り立たない仕事だと思っています。

 チームワークで仕事をするには、ビジョンを共有すること、個人個人が他者依存せずに高い目標に向かっていること、お互いに夢を実現するために協力することが大事だと思っています。

 そのためにもこの経営方針発表会がよいきっかけになると思っています。皆さんのサロンではいかがでしょうか?

●榎戸淳一プロフィール
 新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES‐ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruits roots(フルーツ ルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。また、「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。
問い合わせ先は、j-enokido@es-roots.co.jpまで。

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