資生堂福原名誉会長、自伝「好きなことを楽しく いやなことに学ぶ」を出版

粧業日報

カンタンに言うと

資生堂福原名誉会長、自伝「好きなことを楽しく いやなことに学ぶ」を出版

 資生堂の福原義春名誉会長は3月14日、かまくら春秋社より、自伝「好きなことを楽しく いやなことに学ぶ -福原義春流・自分育て、人育て」(並製四六判224ページ、1300円)を出版した。

 本書は、2010年7月から8月にかけて神奈川新聞に連載された「わが人生」の内容を再編し単行本化したもの。

 福原氏は1953年に資生堂へ入社後、商品企画部門などを経て、66年から68年までは資生堂アメリカの社長として渡米し海外子会社の立て直しに奔走した。また78年に取締役外国部長に就任してからは、フランス、ドイツの現地法人の設立や、今年30周年を迎える中国進出等、今日、資生堂が80以上の国と地域で事業展開するグローバル企業となる礎を築いた。

 87年に社長就任後は、増収増益が続く中、利益を半減させての過剰な市場在庫の整理や社内風土の刷新等、大胆な経営改革を断行した。

 その一方、社外では財界活動や企業の社会貢献、文化支援などにも積極的に携わってきた。また経済界有数の読書家であり、趣味の洋蘭の栽培や写真撮影はプロフェッショナルの腕前で、会社人生だけではない「複線人生」の実践者である。

 本書では、今年3月14日に80歳を迎えた福原氏が「育てる」をテーマに、これまでの歩みを振り返っている。また単行本化に伴い新たに加えたインタビュー「複線人生ノススメ」では、自身の経験に基づき社会人として奮闘する若者たちへのメッセージを掲載している。

 インタビューの中で福原氏は、「(会社で、もう頑張りようがない、と思える状況に置かれたとしても)人生を長いスパンでとらえて、『いまは、そういう場で生きる時間、学ぶ時間なのだ』と思えばいいんです。経験して無駄なことは、何ひとつないんですから。その代わり、仕事以外で自分らしさを生かしたり、伸ばしたりする時間をもつことを奨めたいですね」と語っている。

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 資生堂福原名誉会長、自伝「好きなことを楽しく いやなことに学ぶ」を出版

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop