化粧品OEMの東洋ビューティ、CITE Japanで開発原料から配合製品まで一挙紹介

カンタンに言うと

化粧品OEMの東洋ビューティ、CITE Japanで開発原料から配合製品まで一挙紹介

 化粧品OEMの東洋ビューティ(本社=大阪市、岩瀬保彦社長)は、「機能性(科学的データ)に裏付けられた夢のある化粧品づくり」を理念に事業を展開している。同社は、5月25~27日までパシフィコ横浜で開催されるCITE Japan 2011へ出展するにあたり、その理念を具現化したブースに設計した。

 「企画から製造まで一貫したトータルサービス」と、そのサービスの付加価値となる「独自の開発技術力を駆使したサポート」。この2つのゾーンをブース内に設けて、来場者を迎える。

 そして今回も前回同様、CSR活動の一環として、世相を捉えたプレゼント企画を予定している。前回は環境やエコをテーマに廃材を利用した「箸」を配り、「マイ箸化」を啓発した。

 今回は、震災の被害がまだある中での開催となるため、「来場いただいた方々の生活に少しでもお役に立てればという思いを込めて、防災関連の物を用意した」(岩瀬社長)という。今回も、各ゾーンの展示内容とともに、そのプレゼント企画品にも注目が集まりそうだ。

安全・安心品質の機能性コスメ啓発、
大阪特産物由来の開発原料も披露

 残り半分のスペースでは、同社の「企画開発力」をアピールするゾーンを設ける。「原料の独自開発」から、その開発原料を配合した「処方開発」、そして「機能性研究」を紹介する。

 中でも注目は、新規コンセプト原料の開発に成功した「植物抽出液」である。使用した素材は、大阪府を代表するブランド野菜の一つで、同社の地元で採れる特産物だ。安全性・安定性試験、そして有効性評価試験を終えており、有効性評価では、アンチエイジング効果と美白効果が確認されている。会場では、その新規原料を配合した製品サンプルも展示する。

 「たしかに、確認された効果から原料それ自体への期待も大きいが、地元の特産物を有効活用して地域の活性化につなげていきたいという思いがある。また、農作物の食用以外の新規用途への利用は、政府も推進しているプロジェクトの一つ。そのモデル例の一つとして、農業活性化に少しでも貢献できれば嬉しい」(大内利夫営業本部長)

 以上のような社会貢献につながるという成分の独自性は、機能性以上の差別化ポイントになりそうだ。会場では、自社開発第一号原料の「両親媒性ビタミンC誘導体」も紹介して、開発技術力をアピールする。

 「近年は、他製品との差別化を目的に、新規性の高い成分を配合した化粧品づくりへの要望が増えている。その要望も多様化だけでなく、高度化してきている。原料探求から配合製品までつくることができる開発技術力をしっかり伝えていきたい」(久間將義中央研究所機能性研究室室長)

 さらに同社は、機能面とともに、品質面でも顧客満足を高めるべく、新たな安全性試験法の探求を開始している。

 「化粧品業界の世界的な流れとして、機能性化粧品へのニーズとともに、安全性などの品質評価試験において、動物試験代替法の必要性が問われている。『お客様への安全性を提供できる試験法』と『動物を使わない試験法』を両立できるような試験法を確立していく」(岩瀬社長)

 現在、新たな安全性試験法として、3次元培養皮膚モデルを用いた皮膚刺激代替法試験や3次元培養角膜モデルを用いた眼刺激性代替試験法を開発中だ。ブースでは、有効性評価の機能面と、安全性・安定性といった品質面の両方を訴求した製品づくりを目指す同社の企業姿勢も紹介される。

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