化粧品・医薬部外品OEMのノーベル化学宏業、技術支援による中国進出を本格化

化粧品・医薬部外品OEMのノーベル化学宏業、技術支援による中国進出を本格化

 化粧品・医薬部外品のOEM事業を展開するノーベル化学宏業は、今年より中国へ本格進出することを明らかにした。現地に製造工場を持つ日中合弁会社への技術支援により、グローバル展開への第一歩を踏み出す。

 創業60年以上を数える同社は中国でのマーケティングから、現在の中国化粧品市場を「一般の生活者が化粧品への興味を持ち始めた段階で、外国の商品を好んだ高度経済成長期を迎えた頃の日本の状況と似ている」と捉えている。

 技術支援による進出については「(かつて日本がそうであったように)品質を高めた国産品が市場に出揃い、一般の生活者に広く化粧文化が根づけば、海外製品よりも自国で生産された化粧品を使いたいという思いが強くなるのではないか。まずは現地工場の生産レベルアップに向け製造技術やそのノウハウを伝え、協力企業との関係を築いていきたい」(同社)と説明した。

 現在、中国へ現地生産・現地消費を目指し進出している日本のメーカーの競合は、欧米を中心とする海外メーカーだが、同社は、近い将来、生産技術を高めた中国国内メーカーも競争に加わると見込んでおり、技術支援により中国企業との関係性を構築していく意向だ。

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