日本能率協会は、全国の小売業・卸売業などの商品企画開発、仕入担当者ら797名を対象にアンケート調査(調査期間=2012年6月20日~22日)を行った。
その結果、今後のプライベートブランド(PB)の方向性について、「プレミアム」「オーガニック」「地方の特色ある産品」など高付加価値な商品の販売・開発の強化や、販売戦略の一環として「パッケージ」を重視する企業の増加が読み取れたという。
販売を強化したいPB・OEM商品の「品質」「価格」の戦略について単一回答で聞いたところ、「ナショナルブランド(NB)と同じ程度」とした回答が「品質」(49.7%)、「価格」(37.8%)ともに最多となった。
また、消費者に向けてどのようなPB・OEM商品を提案していきたいかを複数回答で聞いたところ、1位「高級感」(38.6%)、2位「低価格」(32.6%)、3位「地域産品」(22.2%)、4位「パッケージのデザイン性」(20.1%)、5位「オーガニック」(18.6%)という結果になった。
こうした結果からは、小売業・卸売業のPB・OEM戦略が高付加価値へと転換していることが読み取れるという。
今後のPB・OEM商品の構成比を単一回答で聞いたところ、「増やしていく」(48.7%)が最多で、続いて「現状維持」(43.8%)となった。「減らしていく」は2.1%にとどまっている。「増やしていく」とした回答者からは、「売上アップ」「差別化」が多くあげられ、新たな購買層獲得の1つの方法としてPBが位置づけられつつある実態が明らかになった。
PB・OEM商品の製造委託先について今後どのような企業と取引をしたいかを複数回答で聞いたところ、「低価格商品を提案できる企業」(38.3%)を押さえて、「小ロット対応が可能な企業」(49.3%)、「プレミアム商品を提案できる企業」(41.2%)が上位となった。
この結果からは、商品サイクルの早さへの対応や、高い利益を確保できるプレミアム商品、購買層を絞り込みニーズに細かく対応する独自性の高い商品へとニーズが変化していることがわかるという。
この記事は週刊粧業 掲載
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