2011年の入浴剤市場規模、炭酸ガスと香りアソートの牽引で2%増の390億円

週刊粧業

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2011年の入浴剤市場規模、炭酸ガスと香りアソートの牽引で2%増の390億円

 2011年入浴剤市場は、薬用タイプとスキンケアタイプが前年比1~2%減で落ち込んだが、炭酸ガスタイプの伸長により、前年比2%増の約390億円(週刊粧業調べ)となった。

 タイプ別の売上構成比は、炭酸ガスが約140億円、薬用が約120億円、スキンケアが80億円前後で、特に分包アソートタイプの炭酸ガスが好調を持続している。

 パーソナルユーザー向けにユニークな商材が揃う分包・バラ売りタイプは、2005年より市場を拡大してきたが、アイテム数が増えたことによる価格競争も影響し、一昨年から微減傾向にある。2011年はドラッグストアで好調だったものの、市場を牽引してきたバラエティショップが低迷し、市場全体では前年割れとなった。

 剤型別では、ボトルタイプが主流の粉末と液体が縮小傾向にあるが、好調の炭酸ガスタイプに代表される固形が好調に推移した。

 花王の調べでは、全人口の湯船入浴回数のうち、入浴剤が使用されているのは約1割にとどまり、浴剤入浴の啓発により市場の拡大が見込める成長カテゴリーといえる。また同社が昨年より提案を開始した「シャワータイム バブ」をはじめ、増加傾向にあるシャワー入浴に対応した提案商品が増えることで、新たなバスタイム習慣の定着化が期待される。

 バスクリンもまた、入浴剤の使用率向上を図る活動の一環として、昨年より入浴の温浴効果と運動、睡眠を関連づけた取り組みを強化している。製品に紐づく各社の入浴啓蒙活動にも注目したいところだ。

入浴剤市場の最新動向、記事掲載企業】

◎バスクリン~「きき湯」から高付加価値シリーズを発売、理想とする湯船入浴の啓発に新たな試み
◎花王~香りのアソートを中心とした「バブ」のシリーズ展開で多様化ニーズに対応
◎牛乳石鹸共進社~分包の贅沢感・高機能トレンドを捉えバブル、ミルクの品質実感を訴求
◎ライオン~バストロジーのファン1万人を突破、トライアル層拡大に販促施策を充実
その他掲載企業/アース製薬、クラシエホームプロダクツ、白元、エミュール、ザ・ボディショップ、ジャパンオーガニック、ヤングビーナス薬品工業

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