ライオンは、このほど開発に成功した「制汗剤の密着メカニズムによる汗抑制技術」に関する説明会を平井事業所にて開催した。
同社が今年4月に一般女性655名に実施した「制汗剤意識調査」では、温暖化による気温上昇や就業率の上昇、節電意識の高まりなどにより、女性の汗をかく機会が増加しているため、気になる部位について9割以上の女性がワキの下と答えた。その理由については、「ニオイになって周りに気づかれそうで心配」(70%)、「汗ジミができて服が汚れる」(66%)というように「ニオイ」と「汗ジミ」に関する回答が軒並み上位に挙がった。
そこで、ニオイと汗ジミの実態について調査したところ、現在使用中の制汗剤で約8割が「ニオイ」を抑えられていると考えている一方、約6割が「汗ジミ」の抑制効果に満足していないと感じていることを突き止めた。
特に、ワキ汗を抑えたいのは通勤時と答える女性が多く、5割弱(N=230名)が通勤時に汗ジミのできる発汗量(0.4g以上)となっていることもわかった。
従来品の汗ジミ抑制レベルを把握するため、従来品を塗布した場合の汗ジミ抑制効果(0.4g以上の汗をかく人、N=106)を調べたところ、抑制できたと考える人は19%にとどまり、従来品では汗ジミを防ぐ効果が弱いことが明らかになった。
そこで開発にあたっては、既存の制汗有効成分の中では「アルミニウムクロロハイドレート」(ACH)が最も制汗効果を発揮することからこの成分を採用するとともに、新たに密着性向上成分として「アクリル樹脂アルカノールアミン液」を選定した。
ビューティケア研究所の尾本百合子氏は、「ACHと密着性向上成分がコンプレックスを形成することにより肌への密着性が高まり、制汗効果が向上することを見出した。その制汗効果は従来比で約2.5倍となっており、通勤時の汗ジミ抑制効果への満足度は84%まで高まった」と新汗抑制技術の意義について説明した。
この記事は週刊粧業 掲載
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