壽商会、即効性と持続性を兼備する多糖体ポリマー「サクラン」に注力

週刊粧業 2013年12月2日号 13ページ

壽商会、即効性と持続性を兼備する多糖体ポリマー「サクラン」に注力

 壽商会は、国内外の化粧品・医薬部外品原料を取り扱っている中から、今年は植物由来の抗菌性原料「BIORAN NP-200」(以下、バイオラン)と、ストレッチ性のある高分子多糖体ポリマー「サクラン」の2品を注力原料に位置づけ、提案を強化してきた。

 「バイオラン」は、4種の植物エキスを組み合わせた混合原料で、幅広い抗菌作用が確認されている。

 溶媒には水を使用し、透明・無臭のエキスを一度、粉末抽出している。パウダー状にすることで、ロットによる品質のばらつきをなくし、防腐作用の安定化を実現する。

 紹介していく中で「合成防腐剤の代替原料として使いたいという依頼が本格的に増えてきた」との実感値から、引き続き注力原料に位置づけるとともに、異なる植物の組み合わせによる新規抗菌性原料の取扱いも検討中だという。

 「サクラン」は、緻密な皮膜形成能を持つスイゼンジノリ多糖体で、肌にハリ感を向上させる効果とともに、皮膚からの水分蒸発を抑制するはたらきにより、ハリ感を持続する効果が認められている。

 保水力、保湿力に優れ、このほど抗炎症作用も確認され、様々な製品に応用が可能だ。今年10月に開催されたin-cosmetics Asia2013では、肌のハリに対し「即効性」と「持続性」を兼ね備えた弾力性に優れた高分子ストレッチポリマーとして紹介。「国内展示会より関心度の高さを感じた」というように、既に興味を示した韓国や台湾の企業からの製品化依頼に対応している。

 来年1月には、サクラン発見者である北陸先端科学技術大学院大学の岡島麻衣子博士を講師に招いて、セミナーを開催し、日本での実績につなげていく。

 そのほか、高知県東部地方産の柚子果皮を使用した「ユズ果皮水」「ユズ果皮油」など、製品イメージを向上させる香り価値を高めた原料への関心も高まっており、取扱品目を増やし、顧客の要望に応えていける体制を整えていくという。

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