美容健康領域の訪問販売実施企業の中で成長株として知られるフォーデイズ(本社=東京)が、節目の15周年を踏み台にさらなるジャンプアップを目指している。
水溶性核酸ドリンクという主軸商材の脇を固める格好で2006年に発売した化粧品は、試行錯誤を乗り越え、2013年3月期に売上規模で61億2000万円(総売上高376億円)まで裾野を拡大している。
今後は昨秋に発売して愛用者づくりを牽引した美容液を2015年1月に刷新するほか、基礎シリーズ「ムーサ イオ」では多機能化をうたって強化するなど、化粧品政策で会員顧客を引きつける試みが迫っている。
創業オーナーとして会員29万人を引っ張る和田佳子社長に、成長戦略と現状の課題を聞いた。
化粧品は思惑通りに成長
副産物で会員の若返りも
――1年前に化粧品を「柱に据えたい」と掲げました。思惑と現実は一致していますか。
和田 この1年間、化粧品の売れ行きは順調だと思う。いま当社の売上げを牽引しているのは化粧品で、2ケタペースで成長している。
一方、化粧品と比較してしまうとサプリメントの力がちょっと弱くなっているところもある。踊り場かな……といえないわけではない。
こうした状況になった原因の一つは、どうしても人の影響力が大きい流通形態だけに、主軸になって動くリーダークラスの会員さまが「さぁ化粧品」と号令すると系列の皆さんが共鳴してしまい、ドリンクに向ける関心が薄まってしまう。
ドリンクの製品力に問題はなく、人のキャパシティーが飲料と化粧品の勢いを分けているのが現在だと思う。
化粧品の販売を本格化したことで会員層の平均年齢が下がった。製品をコミュニケーションツールとしてアプローチするネットワークビジネスの特性を考えると、やはりサプリメントよりも化粧品の方が顧客ターゲットは若い。
若返りは組織にとってありがたいこと。化粧品をやって正解だったと思っている。
ただ、ここから先は市場に定着するかが真に問われる。いっそう気を引き締めて取り組まなければならない。
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この記事は週刊粧業 2014年1月1日号 14ページ 掲載
■2014化粧品日用品主要業態の最新トレンド(百貨店)~新客獲得活動と並行する形で百貨店らしさ打ち出す工夫も ■2013年化粧品関連新製品発売動向~アベノミクス効果で単価下落傾向に歯止め、サンケア新基準導入でUVケアが活性化 ◎化粧品~カテゴリー別の発売状況は各ジャンルの売れ行きを反映 ◎日用品~品目別(洗剤・洗浄剤・仕上げ剤、口腔衛生品、芳香・脱臭・消臭剤、殺虫・防虫剤、衛生・救急製品、紙...
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