【化粧品アンケート結果】スキンケア~贔屓の一品から選択肢拡大の傾向へ

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【化粧品アンケート結果】スキンケア~贔屓の一品から選択肢拡大の傾向へ

 個別で「洗顔料」の寸評を行う前に、スキンケア市場全体の動向を押さえておきたい。

 シンクタンクの富士経済(東京)は、洗顔料や化粧水のほか美容液など9品目を調査した「スキンケア市場」の売上規模について2013年は1兆129億円だったと発表し、2014年見込みは微増の1兆184億円になるものと予測している。

 消費の担い手が減少する中で横ばい以上を確保した要因について、富士経済は「オールインワン」に分類できるジャンルの成長や、高価格帯で輩出したヒット商品の存在などを挙げている。

 本年の調査結果を3年間のスパンで2011年のそれと比較した場合、最上位回答から少数意見まで特段に目立った変化はなかった。

 強いて挙げるとすれば、最多回答となった「いつも同じブランドを使う」(152人 36.9%)が7.5Pの後退を見せ、「移り気」または旺盛な意欲で気に入りの1品を探す生活者が増えた傾向を見て取ることができる。

 また、本年調査で2011年に対し最も回答数が増えたのは「特になし」(79人 19.2%)だった。

「減点法」ともいわれる化粧品の評価に起こったこの変化は、市場全体の品質に見る平均点が上昇して各種の不満を封じ込めたと見ていいのかもしれない。

【その他のアンケート記事】
◎忙しさ際立つ現代女性たち、同分野は簡便性求める時に
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◎番外地の特定ケア市場は各社の好調製品が下支え

【質問事項:スキンケア】

A-2 スキンケア

1)洗顔料(複数回答可)
a.スクラブ入りは避けたい b.チューブの安定性が悪い c.キャップはワンタッチ開閉がよい d.クレンジング兼用を使用 e.いつも同じブランドを使う f.特売品を購入する g.仕上がりがつっぱる h.汚れ落ちが悪い i.香りが嫌い j.特になし k.その他

2)クレンジング(複数回答可)
a.濡れた手でも使えるものがよい b.マッサージ効果のあるふきとりタイプがよい c.ジェルが好き d.オイルが好き e.ミルクが好き d.肌への残留感を感じる e.帰宅後すぐにメークを落とす f.アイメーク専用クレンジングも使っている g.特になし h.その他

3)化粧水(複数回答可)
a.化粧水がない世界は考えにくい b.洗顔後、すぐに化粧水をつける c.効果があるのかわからないが、つけると安心する d.ベタつくのはいやだが、しっとりした仕上がりはほしい e.もっと香りを楽しみたい g.世界中の女性が化粧水を愛用していると思う h.夜は化粧水しかつけない i.特になし j.その他

4)クリーム(複数回答可)
a.高いクリームは効果がありそう b.ゴージャスな容器が好き c.さっぱりしたものよりリッチな感触が好き d.クリームはべたつくので嫌い e.みずみずしい感触が好き f.香りをもっと楽しみたい g.特になし h.その他

5)敏感肌用スキンケア(複数回答可)
a.容器が地味すぎる b.なんとなく肌によさそうなので、敏感肌用を使っている c.自分は(①自称敏感肌・②敏感肌・③アトピー肌)である d.アイテム数を増やして欲しい e.価格が高い f.特になし g.その他

【調査概要】
・調査実施:㈱週刊粧業
・調査コーディネート:㈱ソフィアリンクス
・調査協力:㈱クロス・マーケティング
・調査手法:インターネット調査
・サンプル抽出方法:㈱クロス・マーケティングが保有するネットモニタからランダムに抽出
・対象エリア:全国
・調査対象者:20~39歳の女性 ・対象者割付:20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳:各103サンプル 計412サンプル

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